カワウソ総選挙落選中

ラスト・ナイツのカワウソ総選挙落選中のレビュー・感想・評価

ラスト・ナイツ(2015年製作の映画)
3.0
もうすぐ雪の季節なので、赤穂浪士の討入りを観て参りました。

紀里谷監督のハリウッド初作品という認識でいいのでしょうか?
最初から最後まで、輝度と光度を落とした青味がかった(北野ブルーと似た色調)陰鬱な画面が続く。
そこに太陽の暖かさなどなく、重く垂れ込める冬の空と吐く息の白さ、唯一温かいのは室内の灯りのみ。

日本で言うところの浅野内匠頭をモーガン・フリーマンが演じているが、この人物設定とキャスティングがもう看過出来ないものだったので、減点1とさせていただきました。
興味のある方は、是非劇場で確かめてくださいね。

他にも、大石内蔵助の妻の行動と言動が理解不能でしたので、減点0.5。

全体的には無駄を省いた作りで淡々と物語は進み、上記の二点を除けばストレスなく世界観に浸れて快適な2時間でした。

美術は綺麗です。クライヴ・オーエン演じる大石内蔵助はとても魅力的です。
演じる俳優さんは、皆さん魅力的です。
一番重要な心臓部分であるモーガン・フリーマンが返す返すも残念です。

それから、一国の領主を配下の騎士が殿下と呼び、それより上位である帝国の首相(そう訳してた)を閣下と訳すのってどうなんでしょうか?
通常、閣下より殿下の方が上だし、じゃあ隊長(クライヴ・オーエン)にとっての陛下って誰?
字幕は戸田奈津子さんです。

CASSHERNでも第三帝国の匂いがしたけど、監督の趣味でしょうか?
300の影響も見えたり見えなかったり…無難な作りの小綺麗な映画なのに、ちょこちょこ気持ちを持って行かれる、油断ならない佳作だと思いました。

私は多分Blu-ray買います。
何より監督の確固たる美意識があるし、自分の作品への愛情を感じるから。
応援したい監督さんです。