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ラスト・ナイツのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ラスト・ナイツ(2015年製作の映画)
4.0
ある封建的な帝国。権力欲に取り憑かれた非道な大臣ギザ・モットが要求する賄賂を堂々と断り、刀を向けたバルトーク卿(モーガン・フリーマン)は、残忍な処刑による死罪を勧告される。それは、愛弟子であり、自身の後継者として信頼するライデン(クライヴ・オーウェン)による斬首。絶対に出来ないと断るライデンに対しバルトーク卿は、騎士の掟を全うし、自身亡き後の一族を守れと諭す。ライデンは震える手で主君の首を落とした。 
一年後。気高い騎士達は、その日が来るまで刀を捨て身分を隠していた。すべては忠誠を誓った主君バルトーク卿の仇を討ち、不正がはびこる権力への報復のために。死を覚悟し挑む“最後の騎士達"の戦いが今、はじまる―。 
紀里谷和明監督が、「忠臣蔵」をテーマにしたアクション映画でハリウッド進出した意欲作。
「キャシャーン」などでのエフェクト掛けまくった映像やアクロバティックなアクションではなく、リドリー・スコット監督作のような重厚な演出と映像を意識し過ぎたせいか、奔放なイマジネーションやアクロバティックなアクションに欠け息苦しい仕上がりになった。
とはいえ、クライヴ・オーウェン演じるライデンの艱難辛苦を耐え主君の仇を討つまでの葛藤と誇り高い生きざまは丁寧に描かれていたし、クライヴ・オーウェンと伊原剛志の騎士の誇りを懸けた対決は迫力満点だったし、「忠臣蔵」の海外版としては楽しめる。
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