ひれんじゃく

インフェルノのひれんじゃくのレビュー・感想・評価

インフェルノ(2016年製作の映画)
3.9
イントロから掴みはバッチリ、大変ドラマチックな幕開けで胸を躍らせることができた。ダヴィンチコードシリーズは全部見たけど、オープニングはこれが1番好きかも。集大成というか今までの経験値が活かされている感があり。

主人公が記憶喪失!だけどやたら殺し屋に狙われるしなんかよくわからんダンテの地獄が映るライト持ってるし自分がデスマスク盗んだ犯人らしいしおまけに殺人ウイルスの在処を突き止めて人類が半分になるのを防がなくちゃならんらしいし誰が敵か味方かよくわからないよ〜〜!!!という怒涛のラッシュも良かった。緊張感が増す。登場人物のキャラも濃くて覚えやすかった。シリアス映画の住民のオマール・シー、メチャクチャかっこよかったしジェネリック細野晴臣みたいな人も好きですね………相変わらずハンスジマーの音楽も良かった…ラングトンが幻でダンテの地獄を垣間見るシーンも芸術的でよかったですね…かつて途中で諦めた神曲を気を取り直して履修したくなった。

インフィニティストーンがない世界線のサノスみたいなことを言ってるゾブリストの思想にはまあ共感できる部分もあるなあという印象。そしてなによりそういうことを言う人が自分も選別の対象にしてたところが筋が通ってて良かったですね…自分だけワクチン打って生き延びようとかいう小賢しい考えがないのが潔くて芯も通っててよい。

以下ネタバレ。


















だけどまあラングトンといい仲だった人を出すのであれば、ここより前から匂わせておくと関係性の重みみたいなものがでて良かった気がする。ポッと出感が否めない………これもまた言っても仕方ないかもだが人類を救うのはやはり愛だよね。まあそうだ。わかってた。そして世界を救うのはやはり白人よな。知ってた。
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