中世の絵画や戯曲を鍵として描かれたサスペンス作品、、これらの歴史に詳しい人だったらきっと楽しめることだろう。
そうでない人も、多少難しい部分もあるが、目的が人類せん滅という、あまりにもわかりやすいモノだから追いやすい。
そして、記憶のなくなった主人公により沿った感じで、誰が味方で敵かそして、自分は一体何に巻き込まれていったのかが順を追って解決していくのが醍醐味だった。
また、まさかの裏切りなど、、サスペンスに
は欠かせない仕掛けも🙆♂️
しかし、演出や演技などはそのサスペンスの仕掛けには相反しておらず、少しチープさが見えたのが気がかり。
女性(敵)に協力した人たちの安っぽさや、亡き恋人に傾倒していき人類を殲滅させる手段を選ぶ彼女の思考や、あの結末には少し物足りなさを感じた。
人間味帯びたリアリティさよりも、このサスペンスの世界観の方が重要視されていたのだろう。