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怪物はささやくのomizuのレビュー・感想・評価

怪物はささやく(2016年製作の映画)
3.6
【ファンタジー】
ある夜自分の部屋の窓から見える木が化け物として歩き、三つ物語を聞かせる代わりに四つ目は少年に話せとささやく
少年は大病患う母親と二人暮らしの日常に怪物が現れることで、自分自身に向き合うように
最後にはっとして怪物が現れたほんとうの意味がわかる

「終わりにしたかった」
少年が怪物に問い詰められ真実を話すときに言った台詞がぐっときた
小学生の頃、少年と同じように母親が大病で長く入院してた時期があり、その時この不安と淋しさがずっと続くのかと絶望に近い気持ちを味わったことがある
私も絵ばっかり描いて上手いねって言われても、全然嬉しくない現実だった

パンズラビリンスの監督で現実と空想とが美しい絵と交わるのは健在◯
ピーターパン役が記憶に新しい主人公の憂いの表情がターミネーター2みたい

逃げちゃおうと思ってたけど
向き合う方が癒しなんだと発見した今見て正解でした◯
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