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怪物はささやくのMのレビュー・感想・評価

怪物はささやく(2016年製作の映画)
3.8
2017.06.17
「これから3つの”真実”の物語を話す。そして4つ目はお前が話すのだ」

少年の目の前に現れたイチイの木の怪物はそう言った。
3つの真実の物語のあと、4つ目の真実の物語を語るのは少年自身だと。そのために自分は来たのだと。

善悪だけでは割り切れない心情と真実。
誰かにとっての善人は誰かにとっての悪人。
正しいことを正しいとする基準って?
人の心は、自分に都合のいい嘘を信じようとする。
それが自分を助けるものにもなる。そして縛るものにもなる。

物語のアニメーションは美しく物語の世界に引き込まれる。
そしてリーアム・ニーソンがモーションキャプチャーで演じた怪物。
声の迫力といい優しさといいまさに適役。

少年が現実と向き合い真実を知ったように
私も私自身と向き合い考えるきっかけになった気がする。
良い物語に出会えた(*^^*)
原作を読みたい。
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