ラッキーマウンテン

怪物はささやくのラッキーマウンテンのレビュー・感想・評価

怪物はささやく(2016年製作の映画)
4.2
冒頭のOP映像から非常に良い。
でもこうやって期待させといて見事に打ち砕いてくれちゃう作品多いからな〜と思っていたら、まさかの2017年暫定ベスト。

空想に浸る少年の成長をファンタジーを交えながら描く作品。
児童文学が元のはずなのに、設定も登場人物も劇中劇も色々とシビアである。
そんな拗らせファンタジーだけど、困ったことに所々で涙腺を刺激してくる。
終盤はだいぶ本気で泣いてしまった。号泣上映なんかやったらオーイオイと声を上げて泣く人出るんじゃないか。

少年は作中の人物も観客も認める見事なお疲れ顔。ちょっとトム・ハンクスにも似てる。
途中で入るアニメーションはアニメというかPS4とかアプリ系の現代的なゲームらしさを感じた。

カップルで観に来てた男性が開口一番「よくわからなかった」と言っていて「そんなバカ男別れちまえ」と言いたくなってしまったけど、ファンタジーとの接触が少ない人や空想に浸った経験がない人には響かないのかな。おわり