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怪物はささやくのmanamiのレビュー・感想・評価

怪物はささやく(2016年製作の映画)
4.6
思ってたよりシンプルなお話だった。
でもすごい心に残る映画だった。


病気の母親と二人で暮らす少年と、12時7分になると現れる木の怪物。
怪物は少年に、
3つの話をきかせよう。4つめの話はお前が真実を話すんだ。
と。

怪物の話はどれも善も悪もない最後がすっきりしない物語で少年は困惑する。
最後、4つめの話を少年がする時、木の怪物の正体も少年の真実も全てわかる。



怪物が言ってることも、最後にわかったコナーの本当の気持ちもわかり過ぎて辛くなった。

人には二面性がある。
白か黒かだけの人間はいない。
どちらの気持ちも本当で、信じたい方を信じてすがってしまうのが人間。


コナーのお母さんが、
何も言わなくていい、ちゃんとわかってる。
ってコナーに話してるシーンで涙がぶわーって出てきた。


まなみにも怪物がいてくれたらいいのになぁ。
自分で自分の気持ちがわからなくなったらどうしたらいいんだろう。

乗り越えたいけど乗り越えたくもなくて、わかってほしいけどわかってもらえないこともわかってて、とても辛いってことを誰にも言えないようなとき、怪物がいてくれたらなぁって考えちゃう。


また観たくなる映画。
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