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怪物はささやくのrollinのレビュー・感想・評価

怪物はささやく(2016年製作の映画)
3.9
完全体にまで成長したグルートが、リプリーとクワイ=ガンの孫でジン・アーソの息子である主人公コナー少年(のちのレイ・ハリーハウゼン)を恫喝する映画。

強い緊張状態に陥った主人公と、その是非に関わらず彼らの行動を肯定的に捉える監督の人生観は好き。そういう意味では、あれだけの死傷者を出しながらお咎めナシなジュラシック・ワールドの続編を手掛けたのも納得。どんでん返しや過度な説明演出もせず、ふわっと置きに行った本作のファーファみたいなやさしさには逆に好感が持てる。

今も水彩絵の具をよく使うけれど、水彩のタッチは時に自分の想像以上の温かさを表現してくれるし、狙いすぎるとすごく惨めな気持ちになる。そんな思い通りにいかないアナログな魅力を本作の風合いやテーマから感じました。

人生はアクション。行動し続ける限りエイリアンと乗り合わせようがシスやデス・スターが出現しようが何とかなる。
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