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怪物はささやくのOiwoのネタバレレビュー・内容・結末

怪物はささやく(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

【ストーリー】
病気のお母さんと息子、2人の親子物語。
息子はイジメにあい、お母さんはガン?を患っていた。
ある日、夢の中に木の怪物が現れる。
怪物は3つの物語を聞かせる代わりにそのあと、その子の物語、真実の物語を語れと言う。
一つ目の物語は、王国に住む王子の物語。
王様の3人の息子は、ドラゴン、魔王等に殺され、それを追って王妃も死んでしまう。残ったのは王と孫の王子のみ。王子は成長し、強く、国民に信頼される存在となる。そして、王子は村娘と恋に落ち、婚約していた。また、その時、王は再婚していた。王はほどなくして死亡。まだ幼かった王子の代わりに王妃が実権を握ることになる。
そのまま、権力を得たい王妃は王子と結婚しようと目論む。が、王子はそれを拒否。怒った王妃から逃れる為、村娘と2人で国を出る。国を出た日の夜、村娘は何者かに殺されていた。王子は王妃の仕業だと国民に伝えた。また、王妃は魔女で、王は魔女に殺されたという噂も広める。それが原因で魔女は国を追放し、王子は国に戻り幸せに暮らす。しかし、本当は村娘を殺したのは王子で、それを王妃のせいにするのが目的であった。王妃が魔女であったのは本当だが、王が死んだのはただの老衰。王妃は何も悪くなかった。
この物語で、怪物は『明確な善人、悪人など存在しない。人間は、中間の存在』教えた。
2つ目の物語は調合師と神父の話。
ある村に調合師がいて、みんなの病気を調合した薬で治療していた。しかし、新しく村にきた神父は調合師の仕事に反対し、村で仕事ができなくなってしまった。ある日、神父の2人の娘が事故にあい、助けを調合師に求めた。娘2人の命が助かるなら、調合師の仕事がまたできるように取り計らう。協力するとのことだった。しかし、調合師はそんな考えの神父を見限り、助けなかった。『信念を曲げるような奴に手は貸したくない』と。この話で怪物は『信念は曲げるな。最後まで信じろ。』と教えた。
3つ目の話は透明人間の男の子の話。
彼はクラス全員に無視され、イジメられていた。
食堂で彼はイジメられっ子に今後、絡まない。無視をすると伝えられた。しかし、誰からも話し掛けられない、無視をされるということに腹が立ち、イジメっ子に復習した。
この物語で怪物は『やり返すなら徹底的に』と教えた。
そして、4つ目の物語、それは主人公の母に対する気持ちのことで、主人公はずっと母の病気から目を背けて過ごしてきた。母の病気と向き合うのが怖くて逃げていたと。
怪物は真実の物語を聞き、一緒についていくから、お母さんに会いに行けといっていた。
そして、お母さんが死ぬ間際、主人公は本当の自分の想いを伝え、死んでほしくない、もっと一緒にいたい。と伝え、母は静かに眠りにつく。
祖母と2人で暮らすことになった主人公。
ラストは彼の部屋にあった絵本は怪物の絵で今までの物語が絵本の中にで記録してあったシーンで幕は閉じる。

【感想】
点数が高かったから、期待していただけに残念。お母さんが息子を助ける為に、怪物を呼び寄せたのかな?最後の絵本で、まさかのちょっとしたファンタジー要素。この話でファンタジーにする意味はなかったと思う。お母さんが死ぬだろうなってのは序盤で分かったし、特に驚くような結末がでもなかった。
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