悲しい出来事に直面した時はつらい。
でも本当につらいのは、これから訪れるだろう悲しみ、それが少しずつこちらに近づいている…それを感じながらじっと待つことなのだ。
自分で自分の感情を押さえつけていた主人公の口から語られた4つめの物語が切ない。
大好きなお母さん、なのに。
そんな事を思ってしまう自分が絶対に許せなかったのだろう。
怪物が言う。
人というのは良いことも悪いこともする、そういう矛盾したものだし、それでいいのだ、と。
ただ悲しいだけじゃなく、心温まる終わり方がいい。
背負っていた重い荷物を降ろせて本当によかった。
子供向けのファンタジーだと思っていたら、ぜんぜん!
いい意味で裏切られました。深いです。