のりまき

怪物はささやくののりまきのレビュー・感想・評価

怪物はささやく(2016年製作の映画)
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予想より素直な作品だった。『永遠の子供たち』の監督だからきっと色々絡めてあって山盛りだと思っていたのでやや拍子抜け。しかしこれは癌でなくなった原案者の意を汲んで態と粉飾を避けたのだろう。実に丁寧に作ってある。櫟の木の怪物のデザインや動き、彼の語る3つの物語のアニメーション、コニーの部屋や描く絵。CGとの馴染みもよく、キャストも豪華で細やかに演じている。『パンズラビリンス』とよく似ている。たとえ戦時下でなくとも追い詰められた子供はいる。ルイス・マクドゥーガルの怒りの表情とそれに対比する感情表現はお見事。
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