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怪物はささやくのろのレビュー・感想・評価

怪物はささやく(2016年製作の映画)
5.0


「結局は“何を考えるか”じゃない。“どう行動するか”だ」


どこにも、だれも書いていないから、もうビックリしたよ!
この映画が、“認知行動療法”について描いているってこと!
いまこのタイミングでDVDを手に取り借りてみたことが、ほんとうに奇跡みたいだ。
こんなことがたまにでも起こるから、必然や運命を、信じずにはいられないよ。


2か月に一度の通院日がくる。
1か月分として処方された薬を2か月かけて飲んで、もうすぐなくなるからイヤでも行かなきゃならない、大の病院嫌いのわたしでも・・・

憂鬱に襲われるときは、いつも原因がわからない。
今回の憂鬱のもとは、どうやら“病院にいくこと”だ。
待合室はまるで監獄のように思われるし、診察室は絞首台に見える。
独特な匂いも、無機質な白い壁も、名前を呼ばれるまでの間にさえ吐き気がする。
診察室で先生と話す時間はたかが3分なのに。
だけどこの映画のなかで、怪物も言っていた。
「真実を話すことは簡単じゃない。君もあんなに逃げ回っていたじゃないか」と。


難病を患う母と暮らす少年コナー。
悪夢にうなされる彼のもとに、ある夜 怪物がやってくる。
「わたしはお前に3つの〈真実の物語〉を話す。4つ目の物語は、お前が話せ」

1つ目の物語は「物事には(人には)二面性があること」を、
3つ目の物語は「自分の存在を示そうとしてさらに孤独を深めること」を教えてくれる。

わたしは2つ目の物語がとてもすきでした。
調合師(薬剤師)のおじいさんと対立していた牧師さん。
ある日、牧師さんの娘がふたりとも重い病にかかってしまう。
最新の医療技術ではどうにもできず、あれだけ反対していた調合師のもとへ急ぐが・・・。

話し終えて、怪物はこう口にする。
「信念こそ治癒力なのだ。治療を信じ、未来を信じること。何を信じ、誰を信じるのか、よく見極めろ」
この一言に心を揺さぶられたわたしは、ああ病院にいこう、とすんなり思いました。(怪物さん、ありがとう)


怪物の力を借りて、怒りの衝動を吐き出すコナー。
粉々になった陶器の人形や古時計。
しかしそこからまた新たな絆が生まれる瞬間に(コナーくんの大きな勇気に)、涙が止まりませんでした。

「瞳に外の景色が映る。それが命よ」
お母さんはスケッチブックの中で、ビデオテープの中で、写真の中で、そしてコナーくんとおばあちゃんの中で、ずっと生きつづけるんだ。










( ..)φ

フライヤーコレクションをクリアファイルフォルダー8冊分遡ると・・・あったあった!「怪物はささやく」のフライヤー!しかも、2デザイン残してあった、やるじゃんわたし!
この映画があまりにも素敵で、通院日がくる2か月に一回必ず観たくなるほど。
原作も図書館にあるみたいなので(鑑賞後すぐに調べた、笑)読んでみます!