もじゃ

アメリカン・バーニングのもじゃのレビュー・感想・評価

アメリカン・バーニング(2016年製作の映画)
3.5
極左と極右は両端なのに区別が付きにくい不思議。

60年代アメリカ。地元のスター夫婦、シーモアとドーンの娘メリーは反戦極左活動にのめり込んでいく。彼らの人生はどうなっていった?
完璧な夫婦の子供はプレッシャーを感じる。母親と対決しないために吃音になったという精神科医の話は理解できる部分もある。家庭に適応できない人は社会を憎むか自分を罰するしかないのか。ラストシーン、振り返って欲しいような、欲しくないような。
父親役にユアン・マクレガー。時代を振り返っている為かビッグフィッシュのときと雰囲気が似ている。母親のジェニファー・コネリーは美しい。やはりデミ・ムーアに似ている。娘役のダコタ・ファニングの俳優としての怒りも演技に乗っていそう。幼少時代の子役の演技も迫力あった。
構成について、原作が小説なのか時代を回想する形。この方がナレーションで説明しやすかったり、時間が飛ぶのも自然に見えるのかもしれない。
熱量の高い時代だったんだな、って思わせる作品。
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