COZY922

靴職人と魔法のミシンのCOZY922のレビュー・感想・評価

靴職人と魔法のミシン(2014年製作の映画)
3.5
家にあった旧式のミシンで修理した靴を履くと、あら不思議、その靴の持ち主に変身〜というファンタジックコメディ(笑)。日本の変身ヒロイン系アニメもびっくりのなかなか奇抜な発想でおもしろいです。

ミシンの力に気付いたアダム・サンドラー演じる靴職人が良からぬことを考えながらせっせとミシンをかける様子、背中を丸めて小さなミシンに向かう無骨な後ろ姿がユーモラスで笑えます。イケメンになってその彼女のシャワーシーンを覗いたり、金持ちになりすまして高級レストランで無銭飲食したりと、普段は善人な凡人が考えるのは姑息で小狡いことばかり。おいおいおい、それって犯罪だろー?( ̄▽ ̄) と思いつつも、そこはコメディ、深く考えるのはやめて楽しみました。散々、狡いことに使った挙句の巻き込まれ事件も自分で蒔いた種。それは仕方ないよね。一方で母親への『プレゼント』には心温まりました。

が、ファンタジックコメディだとわかっていてもやっぱり納得いかないのはミシンの位置付け。ご先祖が善いことをして もらったミシンが、ここ一番の人助けや窮地脱出のために使われるならまだしも、悪行のアイテムのような使われ方をするのは気分がいいものじゃない。人助けにも使っているけど数の上では悪用のほうが圧倒的に多いでしょっ(^^;; 。最後のアレも要らなかったと思います。

うーん、今一歩、アイディアやキャストの持ち味を活かしきれていない気がしました。おもしろいんだけどね。
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