みゆ

グレートウォールのみゆのレビュー・感想・評価

グレートウォール(2016年製作の映画)
4.7
2017.04.14(85)
劇場・3D字幕


ものっすごく面白かった。見終えて帰りながら「ああ、今また再鑑賞したい」と思うほど素晴らしかった。ちなみに一緒に見た夫は微妙だったらしい。

もうね、何から話そう、いつまでも話していられるよってぐらい魅力に溢れている。いや溢れているどころではない。

オープニングは「マカロニウエスタンならぬヤムチャウエスタンか?!」みたいな感じだったの。砂の質感とかイマイチで、ああ…これ大丈夫かなぁ…と不安だった。

でもその不安はすぐに興奮へと変わった。万里の長城に着いてからは興奮のツボを刺激されまくりだった。

まず衣装。なんなのそのガッチャマン的なかっこよさは!!!色使いにその効果。もう反則だろー!

そしてヌンチャク太鼓。ヌンチャク太鼓だけでどんぶり飯5杯はいけます。すっごくかっこいい!真似したくなるよ!ってかエアで真似してます!

で「鶴軍」ですよ。きゃあああああ♡かっこええ(ヨダレ)!

ここまででも満腹なのに、まだまだご馳走が続く訳です。

中国という国の特徴を上手く作品に取り入れてるの。戦いのシーンの動きたるや圧巻ですよ。うねるように一糸乱れず動く軍隊。そして圧倒的な人の数。決死隊とか出てくるんだもの、人口が多い国ならではの戦い方だよね。もちろんそれだけじゃなく、豊かな英知についても描かれていて、長い歴史のある国だなと改めて思い知らされる。

で、敵になる◯◯がまた良いんだこれが。ありがちじゃないの。説明しちゃうと楽しみを奪ってしまいかねないので書かないけども。

とにかくビジュアルが素晴らしいのなんの。で、話もちゃんとしてるんだよね。

奇想天外というか、アクションファンタジーになるので、そこにハマれないと多分ノレずに終わってしまうのだろうけれど、この作品がただのイロモノにならずに済んだのは、やはり役者さんがしっかりしているからだと思う。マット・デイモン、アンディ・ラウ、キング・コングでは目立たなかったジン・ティエン、そしてウィレム・デフォー(デフォーは期待を裏切らないよねっ!)。他の役者さんたちも(若い子も)みんな良かった。

そしてこの豪華な役者陣をまとめ上げる監督チャン・イーモウ。彼の過去作品を全て見た訳ではないけれど、見た中では今作が一番好きだわ私。見せ方をよーく分かっていらっしゃる。流石ですわ。

ああ、また見たいなぁ。

(メモ)
LION/ライオン 〜25年目のただいま〜を見た時もFilmarksのキャストの紹介順に不満があったのだが、何故今回のFilmarksのキャストにジン・ティエンが載ってないの?マットに次ぐ主役級だよ?おかしくない?(2017.04.17に確認したら、一番下だったけど追加されていた)
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