ShimaD

グレートウォールのShimaDのレビュー・感想・評価

グレートウォール(2016年製作の映画)
2.5
製作開始のニュースを聞きかじって…
「マット・デイモンが万里の長城を造ったっていう話らしいよ」
「欧米人なのに?ムリヤリすぎでしょ!」
鑑賞前の会話にて…
「中華風のファンタジーバトルアクションっぽいんだけど、万里の長城にすごい秘密があるらしいよ」
「え、M・デイモンがここは俺に任せろ!って壁になって敵を食い止めるのかな?」
「それいい!それ超観たい!」

と、いうわけで観ました…。ちなみに壁はもう出来てましたよ。

いい意味でも悪い意味でも予想と違っていて楽しめはしました。
なんかパワーレンジャーチックな兵隊さんたち。人間が中国4000年の歴史からなる魔術的なものを使う…とかはしないで「火薬の走りは中国だぜぇ!」って感じでドッカンドッカン爆発を…させるわけでもなく爆発する矢を射るとかいう微妙にリアルな戦い方。
でも槍を持った兵士がレッツバンジー!とか、長城の壁からハサミを出してチョッキンチョッキンとか、思いついたらやらないと損だよね!みたいな勢いはきらいじゃない。
戦術を伝達するための太鼓のリズムがBGMとリンクする演出もアガりますね~。

予告編をちゃんと観てなかったので歴史スペクタクルものかと思ってたんですけど、当たり前のように序盤から怪物が出てきて(おおぅ)って思ったけどそれはそれで好物なのでバッチコイ。
怪物が仲間の死骸を持ち帰るとことか、死体を分析されないため…かと思ったら食べるためとか。まぁどちらにしても合理性あるぅ~。基本大味なのになぜかそういう設定は細かい。
怪物に名前つけたげて!って思いましたがね。60年スパンで襲ってくるのを何世代も食い止めてるわりに呼び方がいまだに「怪物」て!

早々に敵の正体が怪物であることが判明して、さらにそれが数百年前に隕石が落ちてから発生…ってもうそれ一種のエイリアンじゃないですか!サイコーッ!

「そこら辺は気にしない感じでどうぞ!」あっ…はい。
ありがちだけど隕石が実は宇宙船だったとかでラストに飛び去って行くシーンとか作ってくれればいいのにね。

「この長城の秘密だけは知られてはいけない」ほうほう、実はエイリアンの技術で作ったものだった、とかそういうことかな。ニヤニヤできるなぁ。

「マジ秘密なんで映画観た人にもナイショね」ってオイ!

そんなこんなで尻すぼみ感に脱力。エンドロール後におまけなんてないとわかりつつ明るくなるまでボケーッと。
いろいろ気になるところありますが、これって続編ありきなんですかねぇ。いやぁ、チャイナマネーってすごいなぁ。
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