鶴軍とかいう自殺志願者（笑）
マットデイモン主演、チャンイーモウ監督のド派手なおバカ系アクション映画。評価低いのもよくわかるんですけど、結構こういうの好きです(^-^)
あらすじ…
火薬を求める旅の途中で万里の長城に辿り着いた主人公と友人の2人。軍隊に捕らえられた2人は、万里の長城が作られた理由を知る。60年に一度、饕餮（とうてつ）と呼ばれる怪物が現れ中国を襲っていた。それに対抗するために築かれたのが万里の長城だという。そして、饕餮が大群で万里の長城に襲いかかるが…という話。
饕餮に対抗するための布陣がカッコイイ！それぞれの役割ごとに鎧の色が分かれていて、総力をもって饕餮の攻撃を迎え撃つ。万里の長城という現実なのに現実離れした壮大な舞台に、これまた現実離れした、青、赤、黄などの鮮やかな鎧を纏った無数の兵が整然と隊列を成す光景の壮観さ。
太鼓のリズムによって広大な戦場に指示を送るシーンもとても良い。そんな感じでキッチリ指揮された理にかなった防衛戦を予想させてからの、全くもって理にかなってないアホみたいなぶっ飛んだ迎撃方法が最高！なんだよ鶴軍て！完全に自殺志願者（笑）投石もまるで隕石のような描かれ方。そして巨大ハサミのワクワク感。こういうリアリティ度外視の魅せる演出はさすがのチャンイーモウ監督といった感じで大好き。
でも後半がちょっと…。万里の長城での、突破されるかされないかギリギリの満身創痍な防衛戦が見たかったんですけど、そっち行っちゃうのかと。オチもなんとも呆気ない。あと少し大きいやつをもう少し魅力的に描いて欲しかったし、圧倒的な戦力差を人類側に知らしめるシーンも欲しかったです。敵側のやり口が、兵力で圧倒的に劣る少数戦力がやるような攻め方に思えてこじんまりしちゃってるんですよね。あとジンティエンがどう見ても兵士に見えない（笑）
ツッコミどころは多いですけど、物語の規模からしたら尺が短めでサクッと見れるおバカ映画。楽しめました♫
