ねあこん

セルのねあこんのレビュー・感想・評価

セル(2015年製作の映画)
2.8
携帯電話から突如奇怪音が流れ出し、それを耳にした人々が狂人化。帰路の途中、たまたま奇怪音を聴いていなかった主人公が狂人の襲撃から逃げつつ離れた家族の元へ向かう。

スティーブンキング原作、脚本のサバイバルスリラーということで、シャイニングやミストのような、ヒトが極限状態に陥った際の狂気による恐怖描写を期待したが、特にそのようなシーンは無かったのは期待外れ。
ラストはとても曖昧なオチで、観客の解釈にに結末が委ねられる。少なくとも気持ちの良いオチでは無かった。
結局携帯電話の音は何だったのかについては一切語られないが、語られた所でソレが恐怖に繋がらないのであれば語る必要は無い。音の正体を無駄に解説して尺を使わずにサバイバルスリラー要素に徹した点は良かった。モヤモヤするので個人的には解説して欲しかったが。
キャリー、シャイニング、ミザリー、ミストに並ぶのはかなり難しい。ゾンビ映画の要素が強いせいか、B級映画感が否めない。

最序盤の、空港の人々が一斉に目を血走らせ狂人化して暴走するシーンは圧巻でした。