ぶみ

セルのぶみのレビュー・感想・評価

セル(2015年製作の映画)
3.0
スティーヴン・キングが上梓した同名小説を、キング自ら脚本、トッド・ウィリアムズ監督、ジョン・キューザック出演により映像化したSFホラー。
携帯電話を使用していた人々が、突然怪物に変貌する中、家族のもとへ向かおうとする主人公等の姿を描く。
主人公をキューザック、行動を共にする男をサミュエル・L・ジャクソン、同じく途中で出逢う少女をイザベル・ファーマンが演じ、基本的にこの三人で物語は展開。
冒頭、空港で突然人々が怪物に変貌するシーンは、見応えがある反面、スケール感が小さいのが残念。
怪物になる理由や、性質等深くは語られず、ラストも含めて説明不足な感は否めないが、多くの作品がそうであるように、それもまたこの作品の特徴とするならば、描き出される世界観と後に残る余韻はキングらしいものであり、決して悪くない。
CGが全体的に雑なところがB級感をアップさせてしまっているものの、空港のシーンはもとより三人によるロードムービーの展開は悪くなく、あまり深く語られないホラーもありだなと思う一作。

もし脳がハードなら、使用容量は2パーセント。
ぶみ

ぶみ