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ワンダーウーマンのkatsuのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)
3.9
スーパーヒーローは男性じゃないとダメ?
男性監督の映画しか成功しない?
今、一本の映画がいくつもの”定説”を覆し、世界的に社会現象を巻き起こしています。
興行収入は従来の記録を次々と塗り替え、セレブたちからは絶賛の声がやまず、日本でも様々な”コラボ”がスタート。
「ワンダーウーマン」現象、いよいよ日本上陸です!

★新記録更新!

❶女性監督による映画の世界興行収入歴代No.1
→「カンフーパンダ2」(2011年)の記録を塗り替えて女性監督の作品で歴代No.1に!
実写映画では「マンマミーア!」(2008年)を超えて9年ぶりの快挙を達成!

❷2017年に全米で最もツイートされた映画No.1
→大ヒット映画「美女と野獣」「ララランド」を超えて全米でのツイート数もNo.1を記録!
さらに”最もツイートされたキャラクター”もワンダーウーマンに!

❸DCエクステンデッドユニバース作品の全米興行収入No.1
→「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」「スーサイドスクワッド」を超えてDCEU映画のNo.1ヒット作に!
この大ヒットを受けて、続編も正式決定!

★日本でもクリエーターとのコラボが続々!

第一線で活躍する日本の有名アーチストと「ワンダーウーマン」の”クリエーターズコラボ”も実現!
国民的キャラクター、キティちゃんやリカちゃんもワンダーウーマンのコスプレに挑戦。
まもなく日本も「ワンダーウーマン」一色に染まる!

★ハリウッドセレブも絶賛の嵐!

セレブも熱狂している「ワンダーウーマン」!
映画への絶賛の声が相次いでいます。
あの人気スターやアメコミ関係者は本作をどう見たのでしょう?

❶ジェシカチャステイン《ゼロダークサーティ》
→女子のみなさん、クロスポーズで決めましょう!
この作品には今、私が求めているものが全部凝縮されているわ。

❷クリスヘムズワース《マイティソー シリーズ》
→『ワンダーウーマンとマイティソーが戦ったらワンダーウーマンが勝つと思う』というガルのコメントに反応

ワンダーウーマンは今年のフェイバリットムービーだ!
僕もワンダーウーマンならソーのことをぶった切れると思うよ。

このコメントにガルも返答。
『前からあなたは賢い人だと思っていたわ。うん、戦ってみる価値はあるかもね』

❸アンハサウェイ《プラダを着た悪魔》
→この映画を見ることで、ハリウッドのみんなが自信をもって、女性中心の映画を作ってもいいんだって思ってもらいたいわ!
チケットを買って、世界を変えましょう。

❹ブライスダラスハワード《ジュラシックワールド》
→たった今、パティジェンキンズ監督とガルガドットによって世界観が激しく揺さぶられた。
映画館でほとんど大号泣!
今は”ワンダーウーマン後”の人生を歩いているの。

❺ヴィンディーゼル《ワイルドスピード シリーズでガルと共演》
→どんなに君のことが誇らしいか、言葉に表わせないほどだよ。
週末の記録破りの成績はとてつもない。
ガルガドットに愛をこめて。

❻クリストファーノーラン《ダークナイト 監督》
→「ワンダーウーマン」は大好きな作品だよ。
バットマンには10年携わっていたわけだけど、今はいち映画ファンとしてDC映画を楽しんでいるんだ。

❼クロエグレースモレッツ《キックアス》
→「ワンダーウーマン」が興行収入の記録を破った?
イエス、イエス、イエス!

❽ルピタニョンゴ《それでも夜は明ける》
→今ちょうど劇場から出てきたところだけど、ワンダーウーマンはまさに神様からの贈り物!
今まで見たことのないようなスーパーヒーロー映画。
楽しいし、心をぐっと掴まれた。
ウイットに富んでいて、スマート。
尺も完璧。
ガルガドットが登場するとスクリーンにくぎ付けになるし、真っ先に近くのコスチュームショップに走ってワンダーウーマンになりたくなる!

❾オクタヴィアスペンサー《ヘルプ/心がつなぐストーリー》
→「ワンダーウーマン」が脚光を浴びていることに興奮しているわ。
子どもたちに強い女性の価値を教えたい母親は、どうか時間を作ってこの映画を一緒に見に行ってほしい。
アマゾン族の女性はただ美しくてスタイルがいいだけじゃなく、知性があって、多言語に堪能で、自然科学にも通じている。
そう、彼女たちは賢いの‼︎‼︎!

★INTRODUCTION

1941年、アメコミ史上初となる女性のスーパーヒーローとして誕生し、DCコミックを代表するキャラクター、バットマンやスーパーマンと並ぶ不動の人気を獲得しているワンダーウーマン。
その誕生から76年、待望の実写映画化がついに実現する!

女性だけしかいない神秘的な島のプリンセスとして生まれ、圧倒的な美しさと知性、そして強さを身につけたダイアナ。
男性を見たこともなく、外の世界を知らなかった彼女が、やがて人々の争いを止めるため最強の美女戦士ワンダーウーマンとして立ち上がっていく姿が、第一次世界大戦の時代を舞台に描かれる。
ダイアナ/ワンダーウーマンは2016年に公開された「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」にもすでに登場しているが、彼女の単独映画はこれが初めてとなり、知られざる彼女の起源が明かされていく。

ワンダーウーマンを演じるのは”ミスイスラエル”にも選ばれているスーパーモデルで、「ワイルドスピード」シリーズでも知られるガルガドット。
ワンダーウーマンが生まれて初めて出会う男性スティーブ役に「スタートレック」のクリスパイン。
そのほか「50歳の恋愛白書」のロビンライト、「ビッグアイズ」のダニーヒューストン、「ハリーポッター」シリーズのデイビッドシューリス、「ある愛の風景」のコニーニールセンらが共演している。

メガホンを取るのは「モンスター」で鮮烈なデビューを飾り、それ以来14年ぶりの監督作となるパティジェンキンズ。
本作の世界興行収入はすでに、女性監督による映画としては史上最高額を記録している。
脚本を手掛けたのは、DCコミックの「ワンダーウーマン」でもストーリーを書いたアランハインバーグ。

DCコミックのキャラクターたちが世界観を共有する”DCエクステンデッドユニバース”の一本であり、続けて11月23日に公開される「ジャスティスリーグ」にもワンダーウーマンが主要キャラクターの一人として登場する。
また、本作の世界的ヒットを受けて「ワンダーウーマン」続編の製作も決定している。

★ワンダーウーマンが身に付けるアイテム

❶ティアラ
→アマゾン族の優秀な戦士であるという証。
コミック版では武器として使用することも。

❷ゴッドキラー
→軍神アレスも倒せるとされる伝説の剣。
アマゾン族で最強の戦士だけが使いこなせる。

❸ブレスレット
→銃弾もはねかえす強固なガントレット。
腕を交差させると真の力が解き放たれる。

❹真実の投げ縄
→この縄に縛られると誰もが真実を語る。
大人数を相手としたときの武器としても使用。

★ワンダーウーマンについて知っておきたい5つのこと!

❶ヒーローの中でも史上最強!
→アマゾン族の戦士として激しい鍛錬を積んだワンダーウーマンの戦闘能力は天下無双。
銃弾もはじき返し、戦車も軽々持ち上げる。
バットマンも『地球上で最強』と認めるほどだ。

❷男性を見たことがない!
→女性しかいないアマゾン族の島で育ったため、男性を見たことがなかったダイアナ。
だが島に不時着した米兵スティーブと出会い、行動をともにするうちに”初めての恋”に落ちていく。

❸演じるのはリアル美女戦士
→ワンダーウーマンを演じるのは「ワイルドスピード」のジゼル役でお馴染みのガルガドット。
母国イスラエルで約2年間の兵役についた過去があり、アクションセンスも抜群の”リアル美女戦士”だ。

❹意外に天然キャラクター⁉︎
→特別な島で育ち、人間社会を知らないため、初めて訪れたロンドンではドレスの着方に戸惑ったり、回転ドアにぶつかったり天然行動を連発!
普段は愛嬌たっぷりというギャップも彼女の魅力。

❺女性支持率も圧倒的
→通常のヒーロー映画の客層は60%以上が男性。
しかし全米公開時には、本作の客層の半分以上が女性だったことが話題に!
女性が愛し、憧れるヒーローがワンダーウーマンなのだ。

★わかりやすいストーリー

女性だけの島で幼い頃から戦士になるべく育ったプリンセス、ダイアナ。
島に小型機が不時着。
飛行士スティーブは彼女が初めて見る男だった。
スティーブの正体は英国軍のスパイ。
彼によれば人間の世界は第一次世界大戦の最中だという。
ドイツ軍が進める凶悪な毒ガス爆弾計画を阻止するため、ダイアナは初めて外の世界へ。
長い船旅でたどり着いたのはロンドン。
ダイアナには初めて見る世界のすべてが新鮮だった。
軍事会議で意見を退けられたスティーブは、ダイアナとともに極秘作戦の遂行を決意する。
潜入捜査のプロや狙撃手など少数精鋭の仲間だけを連れて、ダイアナたちは戦地ベルギーへ。
戦地の惨状を目にしたダイアナ。
塹壕を飛び出した彼女はたった一人でドイツの大軍を一掃!
毒ガス爆弾計画の首謀者のもとへ向かったダイアナを意外な黒幕が待ち受けていた。
ダイアナはワンダーウーマンとして真の力に目覚め、世界を救うことができるのか?

★映画がもっと楽しくなる製作秘話5

❶究極の美ボディーは筋トレの賜物
→ワンダーウーマンの圧倒的な強さに説得力を与えているのがガルガドットの肉体美。
元々スーパーモデルでスタイルは抜群だが、この映画のため乗馬や格闘技などを週に6日こなし、ヒーローに相応しい鋼の肉体も手に入れた。
その究極の美ボディーは劇場で確認を!

❷アマゾン族の大半は本物のアスリート
→日々鍛錬を積んでいるアマゾン族の女性を演じたメンバーのほとんどは、じつは本物のアスリートたち。
武術家、ボクシング選手、五種競技選手など錚々たる顔ぶれが揃っている。
8歳のダイアナを演じたリリーアスペルも幼いながら乗馬競技のチャンピオンだ。

❸実在する老舗デパートが物語の舞台に⁉︎
→ダイアナが現代の服装に着替えるシーンの舞台は、ロンドンに実在する有名百貨店セルフリッジズという設定。
映画の舞台である1918年にはもう存在していた老舗だ。
ただし実際の店舗ではロケが許可されず、同じ建築家によるビクトリアハウスの外観が使われた。

❹主流のデジタルでなくフィルムで撮影
→本作は現代的な映像が求められるヒーロー映画であり、第一次大戦を描く”時代物”でもある。
そこで監督が選んだのが、主流のデジタルでなくフィルムで撮影すること。
そこに最新モバイルカメラなどの映像も組み込み、時代を超越した独特の映像美を生み出した。

❺移り変わる音楽がダイアナの成長を表現
→一人の女性の成長物語でもある「ワンダーウーマン」。
それは音楽にも反映されている。
最初のシーンでは民族太鼓などを使った楽曲が使われ、映画の中盤〜終盤にはフル編成の合唱や電子楽器も組み込まれていく。
複雑な音色の変化が彼女の成長を表現しているのだ!

★女性こそ見るべき理由

❶魅力的すぎるスティーブトレバーという男
→演じるのは「スタートレック」のカーク船長でお馴染み、クリスパイン!
監督いわく、スティーブのキャラクターは”面白くて、一風変わった女性にも順応できる”インディジョーンズを参考にしたんだとか。
ちなみに! 本編では! 船長の! ほぼ全裸シーンがあります! ほぼ全裸シーンがあります‼︎
※大事なことなので2回言いました。

❷”戦う”『ローマの休日』? クラシック映画の要素も
→「戦争の神アレスを倒せば、世界は平和になるはず」と信じて疑わないダイアナは、無垢で世間知らずで、その”放っておけなさ”はディズニープリンセスや『ローマの休日』のアン王女に通じるものが(その証拠に、初めてアイスを食べて感動するシーンも!)。
またスティーブとのロマンスの部分は、言わずと知れた名画『カサブランカ』を下敷きにしている、と監督も明かしていて、至るところに往年の名画の面影が。
オマージュ探しも楽しそう!

❸シチュエーションごとに変わっていくコスチューム
→舞台が移るにつれて、くるくると変わっていく衣装にも注目!
冒頭では女戦士の部族らしい、凛と美しいアマゾン族の戦闘服。
1918年のイギリスではヴィクトリア〜エドワード朝期の、コルセットでウエストを締め付け、クリノリンでスカートを膨らませたドレス。
舞踏会に潜入するシーンでは、ブルーのリラックスしたドレスも披露。
そしてもちろん戦場では、ワンダーウーマンのコスチュームでパワフルに戦いまくる!
ハロウィンの参考にどうぞ。

❹時代が反映されたキャラクター!
→今年は世界各地でウィメンズマーチが開催されたり、『ドリーム』や『エル ELLE』など、虐げられた環境のなかで戦う女性のドラマが数多く公開されたり、フェミニストであるエマワトソンのヌード写真で論争が起きたりと、いまや”フェミニズム”は時代を象徴するトピック。
そのなかで、女性参政権運動の時代を舞台にした最強のヒロイン”ワンダーウーマン”が再びフォーカスされ、それを女性監督が製作し、大ヒットを記録したことはとても喜ばしいこと!
日本でもヒットしますように!

★ワンダーウーマン:知られざる秘密

❶原作者は「うそ発見器」を発明した人!
→原作者のウィリアムモールトンマーストンは、コミックのライターであると同時に、心理学者で弁護士でもあった。
じつはこの人、「うそ発見器」の発明家であり、ワンダーウーマンの武器である「真実の投げ縄」は彼の発明品を発展させたもの、という説もある。
マーストンは筋金入りのフェミニストとしても有名で、妻もワンダーウーマンのモデルになったとか。
マーストンは1947年にこの世を去るが、亡くなる直前までコミックスの制作に関わっていた。

❷マーベルヒーローとのクロスオーバーも⁉︎
→90年代後半に、2大アメコミブランドのマーベルとDCがクロスオーバーし、架空の「アマルガムコミックス」という出版社から作品が発刊。
スーパーマンvs.ハルクなどの戦いが描かれ、ワンダーウーマンは「X-MEN」のストームと一騎打ち。
惜しくも敗れてしまった。
このクロスオーバー作品では、ワンダーウーマンがソーのムジョルニア(ハンマー)を軽々と持ち上げたりも!
限られた者にしか不可能であり、ワンダーウーマンの怪力を証明することに。

❸女性の『象徴』として国連名誉大使に
→原作コミックでの誕生から75周年の昨年10月、ワンダーウーマンが国連名誉大使に任命された。
キャラクターとして大使に選ばれるのは異例で、任命式にはガルガドットやリンダカーターも出席。
しかしその直後から「過剰な性的なイメージのワンダーウーマンは大使には不適格」という署名が集まり、なんと2ヶ月後に解任。
さらにその決定に対し、復帰を求める嘆願サイトが開設されるなど波紋が広がった。
あらゆる意味で、戦うヒロインの「象徴」ということ!

★DCEU公開スケジュール

DCは2013年の「マンオブスティール」以降、自社の映画作品世界を”DCエクステンデッドユニバース〈DCEU〉”と名付け、同じ世界観の中で物語を展開している。
マーベルが個々のヒーローを映画化してから「アベンジャーズ」を製作したのと逆に、DCは「ジャスティスリーグ」で新たなヒーローを登場させてから単独作品を撮る方向で進んでいる。

これ以降の公開予定を見ていくと、バットマン関連の作品が目につく。
ベンアフレック主演でマットリーヴズが監督する『バットマン』をはじめ、ジョスウェドンが監督することになった『バットガール』、初代ロビンが別名で活躍する『ナイトウィング』、さらにはハーレイクイン、キャットウーマン、ポイズンアイヴィーという女性ヴィラン勢揃いでデーヴィッドエアーが監督する『ゴッサムシティーセイレーンズ』なる作品まで登場する予定だ。

続編関係では「ワンダーウーマン」が1作目の大ヒットを受けて早くも2作目製作決定、「ジャスティスリーグ」もパート2がすでにアナウンスされている。
「マンオブスティール」の続編ももちろん予定があり、「スーサイドスクワッド」も2作目が予定されている。
「ジャスティスリーグ」関連では18年12月21日に『アクアマン』、20年4月3日に『サイボーグ』と、同じく20年に『フラッシュポイント』の公開が予定されている。
他にも『シャザム!』『ブラックアダム』『グリーンランタンコープ』などの製作がすでに予定されており、DCEUはまだまだ広がりを魅せてくれそうだ!

I can save today, you can save the world‼︎

〜〜〜戦う女は美しい〜〜〜
katsu

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