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ワンダーウーマンのtakatoのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)
4.1
  画竜点睛を欠いた!に尽きる一本。良い映画だけに、この一点を満たしてくれれば完璧って要素を抑えてくれなかったのが惜しい。


 全体的に素晴らしいクオリティーである。ギリシャっぽい故郷の島も、第一次世界大戦の頃のロンドンも、見事に地の付いた世界を構築してくれている。アマゾンの人達も下手したらコスプレしてる珍妙な人達になっちゃうところを、しっかりカッコイイ感じにできてるんだから凄い。アクションは、スロー多用し過ぎなところが多少気になるけど、見やすくかつスピーディー、そしてなにより美しい。

 ストーリーは、ボスキャラの正体がちょっと捻った感じにしてるのはなかなかグッド!。こういうのはあんまり上手くいかないことも多いのだが、今回の作品では皮肉な感じが効いててちゃんと機能している。ただ、全体的に締まりがなくて長いとか、脇のキャラあんまり活かせてないとか、言いたいことがいくつかあるけど、一番の問題に感じたのはメインテーマの使いどころ。ワンダーウーマンは、久々に燃えるメインテーマがついてるヒーローなんだから、一番燃える場面でメインテーマが高らかに鳴り響いてくれれば全て許せちゃう感じだった。中盤では抑えて、クライマックスにメインテーマは取っとくべきだったかなぁ…。それにしてもこんなに良い映画出した後にジャスティスリーグは大丈夫なのかしらん?。
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