中産階級ぶたくんを舐めるな

ワンダーウーマンの中産階級ぶたくんを舐めるなのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)
3.9
2日遅れで観てきました。(厳密には3ヶ月遅れですけどね。)

"天然"という広告に違和感を持ちつつも鑑賞後なるほど納得。。
田舎育ちの純粋な少女が戦地に赴き、戦争に立ち向かうことで、
「人間になる」というお話だったわけですね。
少し度が過ぎた天然さにウザ…?とチラッと思ってしまいました。

もともとグリーンランタンからユニバース化を画策していたDCcomicsですが、まぁ出来があれだったので、スーパーマンからリブートしたDCEU。
あれもアレで。。
BvS、スーサイドスクワッドと
堕ちるところまで堕ちたユニバースを救ったのが今回のワンダーウーマン!
CAファースアベンジャーのような印象を持った今作、世界大戦ものドイツを倒すお話は共通するも、
フェミニズムだったり、戦争とは何か、人間の根源とは?と哲学的かつ神話的なテーマを持ち合わせた上位互換的作品でした。


このご時世、こういった政治的意義のあるエポックメイキングな
ヒーロー映画が楽しく明るく描かれていることがとても誇らしいです。
本来、アメコミはそういった時代にあったテーマ、アンチテーゼが含まれた作品であるし、日本のヒーロー、ウルトラマンやウルトラセブンもそういう意義のある深い作品であったはずです。

ただ、僕自身この作品の評価がそれほどなのは作り手の訴えに賛同できないのではなく、単純に残念な点がいくつかあったからです。
①CGが酷い……。
大スクリーンで観るとホントに目立つし雑……。
ダイアナが海にダイブしたり高い所にジャンプするシーン、クライマックスのアクションもなんだか暗いし、いつも通り何やってんのかよく分かんないし。
②よくヒーローもののエンディングによくある、名言風のことを言いながら必殺技を放つシーン。
僕アレ大っ嫌いなんですよね……。
なんか、「命燃やすぜ!」みたいな、「人間の可能性は無限大だか、」なんだか言うの、ちょっと冷めちゃいます。

スーパーマンオマージュやら、
300ライクなスローモーションで弓矢放つシーン、
私は絶対に見捨てない!と戦地に単身乗り込むシーン、
戦闘開始と共にテーマ曲のあのカッコいいギターの音!!
文句無しにカッコいいシーンが多かったし、これまでDCcomics内で1、2を争うほど興味無いヒーローでしたが、もう3番目に好きな女性ヒーローになりました!
(1番はWhite Canary 2番はBlack Canaryですw)