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ワンダーウーマンのTSのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)
2.5
【長いし面白くないし…】58点
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監督:パティ・ジェンキンス
製作国:アメリカ
ジャンル:アクション
収録時間:141分
興行収入:約8億$
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2017年劇場鑑賞63本目。
さて、『トリガール』の期待外れはまあ許せるものの、こいつが期待外れだったというのはある意味残念極まりない。というか、何故にこんなに評価が高いのか全然理解出来ません。いや、僕がとある一点に固執しすぎているためかもしれません。とにかく、これで140分超えは反則。DCシリーズよ、もっと短く出来ないものですかね。

女性だけが住む島、セミッシラ。そこで育ったダイアナは幼少期から屈強な戦士になることに憧れていた。ある日、外の世界から一機の飛行機が墜落してくるのだが。。

真っ先に思い出したのがワンピースの女ヶ島。十中八九、この女ヶ島のモデルはこの『ワンダーウーマン』でありましょう。生まれながら、男を見たことないダイアナは、遭難して来たトレバーに興味を示します。その結果、彼女はいわゆる外の世界に足を踏み入れていきます。さて、その外の世界でありますが、なんと第一次世界大戦の真っ只中。その第一次世界大戦の中をワンダーウーマンことダイアナが暴れていくという話です。

はっきり言って何がしたいのかわからない。というか、ダイアナが外の世界で暴れる必然性を感じられないのです。もっとも、神話的な理由づけがされていますが、それでも微妙といったところ。結局のところ、人間たちはお互い殺し合いをしているのであり愚かな存在でしかありません。そう判断したのならば、早々とセミッシラに帰るべきでしょう。これが復讐心で動いているならばまだ利己的でありますが、どうやらそうではない模様。やはり、設定が神であるからか、制裁を加えるという色合いが濃いと感じました。そして、その理由で中途半端に塹壕戦などに参加することによって、実際の塹壕戦の痛ましさやリアルさが半減してしまっていると思いました。これは完全に個人の見解なのですが、実際にあった負の歴史にヒーローをぶっ込むのはいかがなものかと思います。アウシュビッツを解放するためにヒーローが暴れる映画なんて出たらどうなるか?今作はその延長線上にあると思います。これを見る現代のドイツ人の身にもなってほしいです。どこまで我々をコケにするのかと。
※誤解のないように言っておきますが、戦争を起こすこと自体が悪であり、そこに正義などないと思います。従って、当時の同盟国を庇うものではありません。

このあたりが頗る気に入らなかったため、かなりスコアが下がってしまいました。そして、完全のクライマックスはもう唖然。映像も暗いしCG使いまくりで逆に安っぽかったですし、クライマックスなのにクライマックスではない感じが嫌でしたね。
それでも、女性が活躍するヒーロー映画というのは大変意義のあるものだと思います。しかし、面白くないし、自分の逆鱗に触れることをしてしまっているため、世間がどれだけ高評価を出そうとも、僕は低めの評価を出しておきたいと思います。

まあでもDCシリーズはお先真っ暗ですね。ジャスティスリーグで挽回なるか。。
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