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ワンダーウーマンのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)
5.0
女性だけが暮らすパラダイス島で、プリンセスとして生まれ育ったダイアナ(ガル・ガドット)は、好奇心旺盛だが外の世界を一切知らず、男性を見たことすらなかった。
そんなある日、島に漂着したアメリカ人パイロットのスティーブ(クリス・パイン)を助けたことで、彼女の運命が大きく動き出す。
外の世界で大きな戦争が起きていることを知った彼女は、自身の力で世界を救いたいと強く願い、二度と戻れないと知りながらスティーブが暮らすロンドンへ行くことを決意。
やがて、ダイアナは、スティーブを支援するモーガン卿(デヴィッド・シューリス)の援助の下でスティーブやスティーブの秘書エッタ(ルーシー・デイヴィス)や多国語に長けたサミーアや密輸のプロや優秀な狙撃手チャーリー(ユエン・ブレナー)と共に、毒ガス兵器を開発するルーデンドルフ将軍に立ち向かう中で無敵のスーパーヒーロー“ワンダーウーマン”としてのパワーを開花させていく。
「マン・オブ・スティール」「バットマンVSスーパーマン・ジャスティスの誕生」「スーサイド・スクワット」に続くDCシネマティックユニバース最新作。
外の世界を知らずアマゾン族の戦士となり世界を守ることが夢だったダイアナが、スティーブと共にドイツ軍のルーデンドルフ将軍が開発した毒ガス兵器の使用を防ごうと奮闘する中で、婦人参政権もなく会議室に女性である自分がスティーブと同席して意見を述べようとすると眉をひそめられたり、目の前に苦しむ人がいても任務を優先しなければならない非情な戦場に直面したり、ルーデンドルフ将軍を倒せば苦しむ人々を救えると考えていたダイアナが、一人の悪者を倒せば苦しむ人々を救えるという単純なものではない現実を知り直面しながらも、スティーブたち人間との関わりの中で人間の中に希望を見い出し愛の戦士ワンダーウーマンとして覚醒していくスーパーウーマンのオリジンを丁寧に描いたヒューマンドラマ。
初めて外の世界に出て服を試着する時に戦いに適したものか確かめるためにドレス姿で四股を踏んだり、アイスクリームの美味しさに目を輝かせたりするダイアナの天然な真っ直ぐさ、任務の中でスティーブと心を通わせていくダイアナの乙女な部分が、戦闘シーンでの凛々しい男前な姿とギャップがあって魅力的。
冒頭のアマゾン族とドイツ軍のセミッシラの浜辺での凛々しいアマゾンの女戦士特にロビン・ライト演じるアンティオペ将軍が華麗に無双する戦闘シーン、戦争の最前線でダイアナが無敵の強度を誇るゼウスのブレスレットやシールドや真実の投げ縄や聖剣ゴッドキラーを駆使して華麗に無双する戦闘シーン、ルーデンドルフ将軍そして背後にいたラスボスとの対決ではダイアナの出生の秘密や人間の残酷さに直面しながらもスティーブとの恋をきっかけに人類愛と真の力に覚醒するダイアナの心情と華麗に力強く敵をぶっ倒すアクションが一体となったクライマックスと、迷いのない真っ直ぐな愛の戦士ダイアナの魅力が全面に出ている優れたアクションシーン。
男性が見ても楽しめるけど、女性が見ても凛々しく美しく真っ直ぐで慈愛に満ちたダイアナことワンダーウーマンの活躍に憧れる女性スーパーウーマン映画の傑作です。
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