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ワンダーウーマンのdm10foreverのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)
4.0
【ガル・ガドット万歳!!】

もう、一言で言えば「ガル・ガドットを鑑賞するため」の作品ですね。
「バットマンVSスーパーマン」の終盤で、もしかしたら主役の二人を喰ってしまうかもというくらいの活躍を「魅せた」ワンダーウーマンが、満を持してスポットライトを浴びましたね。
いや~それにしてもDCはマーベルにちょっと押され気味だと思ってたけど、これがあるんだよね~。ある意味反則技に近いけど(笑)
先日の「スーサイドスクワッド」に出ていたハーレークィーン然りアン・ハサ演じるキャットウーマン然り(ハル・ベリー版は既に記憶からデリートされてました)、とにかく魅力的な女性キャラが出てくるのはDCの強みかも(マーベルならブラックウィドゥとかガモーラ、あたりか?)。

ストーリーとしては、まだDCヒーローズに出会う前、いわゆる前日譚が語られています。いわば「ワンダーウーマン誕生編」ですね。何故彼女が超人的な力を持つのか?彼女は何の為に戦うのか?等々。
個人的にその辺はあまり重要視していません。というよりも入ってこないよ・・・。
出だしから最後まで、なんなら「おはようからおやすみまで」ガル・ガドットさんが美しすぎる。「モニカ・ベルッチ」「キャサリン・ゼタ=ジョーンズ」「マニーシャ・コイララ」と黒髪のオリエンタル美人系が大好きな僕としては、超が付くほどのどストライクで、上映開始後の幼少期の行すら「いいから、早く彼女を~!」と心の中で叫ぶくらい(笑)。
久しぶりでしたね、目がハートマークになったの。

ともあれ「(単品の)作品としてどうなのよ」ってことですよね。
ガル・ガドットが出ている時点で評価が甘々になるのは百も承知の上でしたが、結構ハードな内容で、面白かったと思います。
人々を操って争いを起こさせるのは「戦いの神=アレス」の仕業だ!だからアレスを止めれば人々は戦争を止めるはず、ダイアナはそう信じて疑いません。しかし周囲の「人間」達にしてみれば「神様て・・・」となるわけです。至極当然の反応。
でも、ダイアナの戦闘能力がズバ抜けて高いから「これを利用しない手はない」と、半ば表面的なGive&Takeが成立します。
物語の前半はこのズレを中心にコメディタッチにテンポよく進むのでストレスはあまり感じません。
そして中盤で実際に戦地に行って「ダイアナ大活躍タイム」になると、一気に映画のテンションがMAXになります。やっぱりあの音楽が始まると上がるわ~。ここに至ってはもう神とか何とかは関係なくなっちゃってるって感じで。

で、物語が佳境にさしかかるに連れ、ちょっとずつ現実が見え始めた頃からお互いの考え方が交差し始める。
ダイアナから「悪いのは軍神アレスよ!!」と聞かされ「お嬢さん、頭大丈夫?」って思いながらも、真っ直ぐに自分の意志を貫くダイアナに徐々に惹かれつつ、悪いのは「神様」とかそんな絵空事じゃなく、自分も含めた愚かな人間なんだと悟るスティーブ。しかし、ダイアナの超人的な力を目の当たりにして、少しずつダイアナが見ている世界が見え始める。かたやドイツ軍のルーデンドルフ総督こそがこの醜い争いの張本人=軍神アレスと信じて疑わなかったダイアナは、彼を倒しても終わらない戦争を見て「結局一番愚かなのは人間だ」と悟ってしまう。

スティーブとダイアナの熱量が一瞬で逆転する瞬間。
それでもスティーブは命懸けで大勢の命を救うために自分の命を犠牲にする決断をする。ダイアナの力を借りずに自分の力で。
そしてダイアナに告げる自分の想い。

・・・・ダイアナ覚醒・・・

人間なんてもしかしたら救うに値しないもの達かも知れないけど、少なくとも自分は愛するもののために戦う

ここからはもうストーリーだなんだと野暮な突っ込みは一切不要の確変ゾーンに突入です。
とにかく、軍神相手に負けてないどころか終始圧倒。
結局は彼女も「神」だったのね。どうりで・・・。

ってことは、ある意味「ジャスティスリーグ」の中でも最強なんじゃないの?

個々のキャラを立たせるという点ではまだマーベルに遅れをとっている感のあるDCですが、ワンダーウーマンの存在は貴重ですよ。
頑張れ!DC!
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