ヨダセアSeaYoda

対話の可能性のヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

対話の可能性(1982年製作の映画)
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対話を表す3つのストップモーション短編アニメ。3つとも素晴らしかったです。

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『永遠の対話』

 様々な知識・見解を持った人同士が対話を重ねることでお互いの認識を再構築していき、人格が形成されていく…みたいな意味か、

 様々な見解を持った人同士でも互いを食らうように話し続けると均一化されてしまう…みたいな意味か、

 はたまたその両方かもしれませんね。

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『情熱的な対話』
 互いに好意を持ち性的関係を結んだ男女だが、余計なものが生み出された事により2人の関係は破綻してしまう。

 ドロドログチャグチャ。あの余計な物体は "望まぬ子供" か、"軽率なワンナイトラブの事実" か。とにかく、簡単にはうまくいかない男女の関係でした。

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『不毛な対話』
 歯ブラシには歯磨き粉を。パンにはバターを。2人の男の頭がアイテムを出し合う。
 でも途中から間違え始める。でも互いに気にせず対話を続ける。

 2パターンに解釈してみました。
 「最初は真っ当な論争だったのに、途中から話のすり替えが始まり、終いには互いの言った事を繰り返すくらい程度の低い口喧嘩になり、互いに疲れてしまった」

または
 「最初は互いの話を聞き、会話が成立していたが、途中から適当な相槌になり、最後には互いに復唱するだけの無意味な会話になり、2人はバカになってしまった」

どちらにせよ面白かったです。
ヨダセアSeaYoda

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