アイナーとゲルダの画家夫婦は深く愛し合っているがアイナーの中はリリーという女性人格が別に出来たように思われた。やがてアイナーはリリーこそが自分の本当の自分だということに気がつく。
大変に美しい映画で、フジタのような石膏を思わせる肌のエディ・レッドメイン扮するリリーが素晴らしい。夫婦でデッサンする光景がそのまま絵画になっている。安定感を感じさせるはずのビシッとしたシンメトリーな画面は自然の姿からかけ離れた非現実さで、逆に将来起こることへの不安を感じる。二面性に引き裂かれたアイナーの笑顔がとても悲しくて、胸が締め付けられた。
ご存知の方はご存知な通り私の旦那さんは私より可愛いし、顔も小さくて首が長い。普段もコスメの話で盛り上がったりするので女子力高い。もし彼が性転換したいと言いだしたらどうしよう。上手く女友達になることが出来るのか、元男性としての旦那さんしか愛せないか、全てひっくるめて愛せるか、そのときにならないとわからない。
