ぬーたん

リリーのすべてのぬーたんのレビュー・感想・評価

リリーのすべて(2015年製作の映画)
4.1
劇場鑑賞。2年後再鑑賞。実話ベース。
世界初の性別適合手術を受けたリリーは実在したが、かなりの部分で脚色されている。
その点については批判もあったようだ。
脚色自体は構わないと思うが、あたかも事実の様な最後の説明は不要であったような気がする。
さて。
主役のリリーはエディ・レッドメイン。
ヌードに女装と大変な役を見事に演じ、『博士と彼女~』に続き絶賛された。
最初は、ちょっと女っぽいがなかなかの色気ある男性で登場。
そして、モデルをしながら、徐々に変わっていく。
徐々にというか割と急な感じもするが、2時間という短い尺で生涯を描くのだから仕方ない。
化粧をしてからの表情や仕草の変化が凄い。
元々、押し殺していた女性の内面が爆発した、とでもいうか。
男と女を演じ分け、そのどちらも魅力的なのは、エディ自身の持っている魅力と演技力に違いない。
エディあっての、リリーだった。
そして、同性愛すら犯罪者扱いされていたこの時代に、誰もやったことのない性別適合手術を受ける。
その危険性と恐怖は大変なものだったろう。
そこまで彼(彼女)を駆り立てたものは何だったのか?
妻ゲルダ役をアリシア・ヴィキャンデル。
『ロイヤル・アフェア~』でマッツ様と共演してた可愛らしい美女。
変わりゆく夫への辛さや、愛情を豊かに表現して良かった。
ウラ役のアンバー・ハードとちょっと似ていて分かりにくかったけど。
ハンス役のマティアス・スーナールツ、ヘンリク役のベン・ウショーと、なかなかの個性的な雰囲気で良かった。
ヨーロッパの景色や絵、衣装なども楽しめた。
ラストも美しい絵を見ているようで素敵でした。

私もエディの不思議な魅力にすっかりヤラれた1人♡
エディがこれからどんな役を演じていくのだろうと楽しみで仕方ない。
今作以来、『ファンタスティック~』位しか出ていなく残念。
またシリアスドラマで会いたいものだ。
ぬーたん

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