ゲルダ目線で見てしまうと、もうひたすら辛い。辛すぎて涙が止まらない。
愛する人が生きているのに、もうこの世には存在しない。
リリーに対して「戻ってきてよ。努力してよ」って思わず言ってしまうゲルダ。愛する人から女性として愛してもらえない。誰が悪いでもない。納得できないけど、認めるしかない。この苦しみをどこにぶちまけたらいいのかも分からない。
わたしは女性として産まれて、女性らしさは一欠片もないけど、むしろ男らしい性格と思いながらも、女性であることに違和感なく生きている。これは当たり前ではないんだと考えさせられた。
リリーの幸せは何だったのだろう。
愛する人がそばにいること?
女性の格好をして街を歩くこと?
周りに女として認めてもらうこと?
死ぬかもしれないけど、手術で体と心を合わせること?
自分自身で、自分はほんとうの女性だと認めてあげられること?
多様性の時代だとうたい始めた昨今、すべての人があるがままの自分で生きやすい世の中になりますように。
それにしても、エディの体を張った演技に脱帽(○_○)!!すごい俳優さんだ!!