そう結局ピクサーもディズニーに

リリーのすべてのそう結局ピクサーもディズニーにのレビュー・感想・評価

リリーのすべて(2015年製作の映画)
3.9
2019年 133本目

夫アイナーが自身に眠る”リリー”という女性に目覚める。そして必然的に悩むのはトランスジェンダー。

リリーは自分勝手で利己的ともとれますが、アイナーの頃は決してそんな性格ではなかった。”男”でいることが耐え難く、辛いからこその態度と考えると当人でないと分からない苦しみが伺える。

しかしそれを踏まえても妻ゲルタは素晴らしい女性です。彼女が注ぐ愛は夫に対する愛の域を超え、人に対する最上の愛に思えます。

「あなた(リリー)を守るとアイナーと約束した」と妻ゲルタの台詞。
この言葉を発する辛さを考えると胸が締め付けられます。妻ゲルタの度量に自分の小ささを思い知らされました。