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ある天文学者の恋文のyochinoirのレビュー・感想・評価

ある天文学者の恋文(2016年製作の映画)
3.3
天文学者のエドと学生エイミーの年齢差のある不倫。
エイミーの人物設定がスタントの仕事をしながら天文学を学ぶことが学生というところが引っかかっていたけど、物語が進むにつれてなんとなく腑に落ちてきて、エドの言葉によって明らかになった。

エドがそんなエイミーが、自分の過去とけりをつけ新しい一歩を踏み出せるよう、自分の死を確信してからの日々を、エイミーへのメッセージとサプライズに費やしたことを考えると愛の深さを感じた。

解説にもあったけど、地球からみえる星の光が何万年も前のひかりのように、自分の死後もかがやく思い出と大切な人へ伝えたこと気持ちを伝えたエドは、本当に天文学者ぽい。

俯瞰してみると、教授と学生の不倫だし、エドは家族に対してとてもひどいことをしていたと思う。エイミーへの誠意のひとかけらでも家族へ向けることができなかったのかな。

エイミーが最後あんなに綺麗な笑顔を友人にみせて食事の約束ができたのもきっとエドのおかげ。
愛の表現としてはとても素敵な映画でした。
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