「好き好んで心を病んでいるわけではない」
実際の手紙に書かれたこの言葉に全てが詰まっていて泣いた。
映画と言うよりも、あっちでは特番だったのかな?
BBC作、ゴッホの手紙をドラマ化したものでベネディクト・カンバーバッチが出演。
これギリギリ「シャーロック」に出る前か後で、今ほど人気だったらキャスティング無理だったのでは。
オランダ人ではないし、似ていないはずなのに違和感なく見られるカンバーバッチ、すごいなと思いました。
ゴッホの有名な絵ではなく昔の庶民を描いていたタッチが暗い頃の絵、見るのも貴重なので逆に有名作ばかりさらう内容でなくてよかった。
(ゴッホ展などやると、たまに冒頭や図録にだけ登場するのもいいよね。全部があのタッチならめいっちゃう)
ゴッホが日本が大好きだったのは知っていたが、色合いにも影響受けたのかな?はみ出す構図が浮世絵からなのは初めて知った!
ドキュメンタリーなので映画のような起伏はないけれど、ゴッホの絵と手紙と一緒に人生を追えるので好きな人は見る価値あり。サラッとしてる。
終盤の黄色を見ていると「永遠の門」で麦畑に染まるウィレム・デフォーを思い出した。