ユダヤ人狩りから逃れる8歳の少年を描いた実話
美しい自然とそれを盛り上げる音楽を織り交ぜたエンタメ路線作品だけども十分重く迫ってくる
一人で逃げ、時にはずる賢く転々と渡り歩く様は実際は映画以上のことだっただろう
足蹴にする人らが多い中、大きい小さい拘らず親切な優しさには心を打たれる
少年目線からの戦争映画、反戦映画はいくつかあるけど、多くの人に観てもらいたいと思うし自分も観て行くつもりだ
「異端の鳥」や「炎628」(皮肉にも、ソ連制作の現ベラルーシで少年が体験する凄惨な出来事を綴った強烈な反戦映画)は人を選ぶかもだけど
概ねこの時代での救世主はソ連側で描かれるが、終盤の「ソ連もドイツと変わらんよ」は、双方に戦争犯罪行為があり、国の利害関係が主な戦争理由であることの諦めの言葉だったのだろう
勿論ホロコーストが極悪非道な事実は変わらない
この話はユダヤ人側の一種のプロパガンダ的側面も感じるが、イスラエル・パレスチナ問題も進行形であり、新たな問題に飛び火したに過ぎないのも悲しい現実
村上春樹が反戦の意を込めた音楽を流し続けたニュースは記憶に新しいが、自分も音楽・映画の力は大きいと信じたい
追記
メイキングにて、主演の男の子が双子と判明!
それで撮影時間の法をクリアしたとか
2人とも上手いし、見分ける自信もない笑