Melko

禁断のケミストリー/ベター・リヴィング・スルー・ケミストリーのMelkoのレビュー・感想・評価

3.4
くっだらね〜〜。
良い感じの落ち着いた語り口でなんか良いこと言おうとしてるんだけど、主人公が色々と情けなさすぎるのと画面がうるさいせいで全然メッセージが刺さらない、ホワホワ映画。なんじゃこりゃ笑
ただ、一つ自分の中で発見があったのは、今まで「不倫なんてする奴の気がしれない」と思ってたのが、これを見て、こんなに不当な扱いをされるなら、不倫したくもなるわな。と思ったところ。

妻にも息子にも義父にも街の人にも職場の部下にも
みーーーんなにナメられてる主人公ダグ。
完膚なきまでに負け犬なこの男が、気だるい雰囲気の美女に出会ったことで、性の魅力に取り憑かれ、生きる気力や自信を取り戻しつつも意識が飛びまくり、なんだ結局何がしたかったんだっけ?ってなる映画。笑
主人公の情けなさがムカつく!とりあえず早くキレろ!
いるいる!カラみたいな傲慢女!一回自信を失え!
人の話聞けよ義父!しばくぞ!
息子よ話を聞きなさい!お前の忍者の理解は一部大きく間違ってる!
ヘラヘラすんなバイトのお前!働け!

あ〜あ、みんなムカつく〜♪
こんなにイライラする人間達に囲まれて、よく発狂しないな…と、逆に主人公の忍耐力の高さに驚く。ドタバタ情けなくもがく主人公に、人生を考え直してやり直すなら早いに越したことはないと気付かされる。

オープニングのミニチュアセットを駆使した映像はなかなかオシャレ。それも、次から次に映る看板にキャストの名前が出てくる高次元なオシャレ感。なのに本編は非常に泥臭い。バランスがおかしい笑

ただ、何もかもを経験してついに本当の意味で吹っ切れた主人公の、ラストの振る舞いは、ちょっとスカッとした。
言ってやんな!「あんたの意見は聞いてない」って!
Melko

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