軍事国家の文化がよくわかる。
国のために戦った軍人が死んだ時どんな心境になるか想像するのは日本人の自分にとって簡単ではないが、この映画で描かれるアメリカ人の様子を見てそれを客観的に理解することができた。多少誇張されている部分もあるだろうが、アメリカ人にとって軍人の死は、たとえ知らない人でも彼らの近しい知人の死に近いくらいの尊厳をもって迎えられるのだろう。
理解はできたが共感するのは難しい。
それは、『軍人の死』というのが日本で起こる様々な死とは異なる意味を持つからだろう。それは『自分たちのための死』と言い換えることができるが、同じものは日本に無いのだ。
というより、『軍人の死』以外に無いのかもしれない。