軽蔑の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

「軽蔑」に投稿された感想・評価

kyon

kyonの感想・評価

4.0
作中に撮影されていた映画「オデュッセイア」がその後を予告するように重ね合わされる男性2人と女性。

ブリジット・バルドーは劇作家の妻役。

冒頭の裸でベッドに寝そべるシーンは強烈。シーツはあるんだけれど、画面の色彩が一面原色だったのが急に現実の色彩になったりして、バルドーが夫に自分の身体について問いかける。

生計のために普段受けない映画脚本の仕事を受けたことで、妻のバルドーとハリウッドのプロデューサーを引き合わせてしまう夫。

はじめは小さな綻びだったのが徐々にその穴が広がっていきやがて男女の関係が破綻する。

その中で、「オデュッセイア」で弓を射られるユリウスはこの夫とプロデューサーどちらだろうかと思いながら観ていたけど、まさかのラスト。そうか、そっちか…!となりました笑

ゴダール作品の色彩って何なんだろう!赤、青、黄がコンスタントに表れる画面に、バルドーも染まる。

赤いソファーには赤いシーツで、赤いスポーツカーには対照的なブルー系のファッション。あの有名なドット柄スカーフのバルドーは最初なんだね。
体型もやっぱりこのときが1番痩せてて美しさが異常。笑

黒いウィッグだったりフレアスカートだったり、フランス映画でファッションとの結びつきを考えたときまっさきに挙がるのがこの時代だなぁ。

ただ、夫がバルドーに対して横柄な態度や平手打ちしたりしたのは現代ではアウトだよなと思いながら時代を感じる。
死ぬまでに観たい映画1001本より

ジャン=リュックゴダール監督作品、鑑賞三本目。
割りと好きです。昼メロドラマだけど。

「昼顔」にも通じるものがあります。
映画と夫婦の崩壊と正にゴダールが描きたかった自分自身の造形。
けっこう愛に対して歯痒い思いをしたようです。

ヒロインの肢体がとても綺麗な曲線美で見とれてしまいました。セミヌードでこんなにも艶やかに見させるのはさすがです。むしろセミヌードだからこその感覚だと思います。

無意味な会話劇が延々と続くのはもはや慣れてきましたね。
男女の無意味な会話は何とも不毛。タランティーノの会話劇の方が見応えがあります。
でも、そういう会話だから夫婦であって、脆いものというのもよく理解できる。
Ryosho

Ryoshoの感想・評価

-
ある一瞬の出来事をスーパースローで90分に引き伸ばした感。ちょーしんどい
バルドー演じるヒロイン、カミーユの好きだと言ったアパートのシーンは可愛いけど長ったらしくて永遠と続くみたいで、牢獄のように感じられた。
だから、そのあとタクシーに乗って街のインサートが出てきたときの開放感が半端なかった。なーんもわかっとらんからその場しのぎの一件落着って感じだけど、時々ライオンみたいにみえるカミーユのヘアと、カプリ島の建物とアパートでのバススルームの2人が観れたから満足。
Semb

Sembの感想・評価

3.4
他の作品に比べ極めて主観的かつ私小説的に書かれた本作は一番平易な一作である。ブリジット・バルドーの枠におさまってしまう佇まい、通常に理解できてしまう脚本。アンナ・カリーナのもはや神秘のようなアイドル性には勝てないと思う。

冒頭のカメラがこちらを覗き込むシーンは誰を観ているか。観客ではなく(カメラマンを通して)ゴダール自身ではないか?
またBBがお尻に本を乗せてるシーンの不自然さは一体なんだろう。一人では到底そこに本はおけない。

カプリ島の雄大な自然と、調和した人工物の風景の雄大さに感動。階段って一種のサスペンスかも。

フリッツ・ラングを登場させたのは50年代赤狩りとTVの台頭によってハリウッドでの制作を断念せざるを得なかった名監督への敬意を感じるが、作品全体としては少し肩透かしを食らってしまう印象を受けた。
最後の階段のカットがきれいやった
舞台のような、いかにもオデュッセイア感溢れる階段
冒頭近くのシーンが特にグッと来た。
試写室でのプロデューサーの振る舞いが可笑しい。ラッシュで女の裸が映った瞬間つい笑みが溢れたり、出来に満足出来なかったのか灰皿を円盤投げのように飛ばして、ラングにジョークを言われる辺りが最高。

そして、試写室から出てきたラングが歩きながら、徐々に右眉をグッと上げて、その視線の先にバルドーが登場するのもいい。

それからプロデューサーの家に招かれたバルドーの丁寧な振り向きと徹底的に金髪に当てられる光にやられる。
mariko

marikoの感想・評価

3.7
なんとも言えない気持ちになる。そうならざるを得なかったのか、そういう運命だったとしか言えない。色彩が綺麗で好き
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