ジャンリュックゴダール監督作品
次回作の脚本を執筆中の脚本家とその妻がすれ違いにより不仲になっていく物語
いつも難解で避けていたゴダール作品ですが、町山さんの「気狂いピエロ」の解説を聞いて以来見方が変わりました。
ほとんどゴダールと妻であったアンナカリーナの実生活ばかり描いていたと。
そしてこの「軽蔑」はちょうどゴダールとアンナカリーナが仲悪くなりはじめたころに制作されたので、この脚本家と妻は劇中ずっと喧嘩してます!
それからその間にハリウッド大衆映画主義とヨーロッパの芸術映画主義の狭間を見せていく。
フリッツラング監督も出てきます!
美しい映像と長回し、繰り返し流される壮大な音楽。その中で二人がどんどん不仲になっていく。
「変わってしまったのは私じゃなくてあなたよ」というセリフが表すように男のほうがかなり無責任なんです。
まさしくゴダールとアンナカリーナをやってます。
だが、最後には唐突的なラストが待っています。ハリウッド映画は作れないゴダールの苦悩が描かれてました。
経緯を知ればゴダールの映画もかなり面白いと感じました!