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軽蔑のucandoitのレビュー・感想・評価

軽蔑(1963年製作の映画)
3.0
1963年 ジャン=リュック・ゴダール脚本監督

Le Mepris

アラン・ソーカル事件のずっと前、ポストモダン哲学がもてはやされていた時代の映画。その感じは実はあまり好きでない。

ベベの映画ちゃんと観るのは初めて。
最初のシーンが当時世界一と言われたお尻と美脚です。
私にとっては29歳のバルドーを愛でる映画。
その点は十二分に満足。
ブロンズの髪とスラリとした肢体、取り合わせられる赤との取り合わせには息を飲みました。

映画の内容は突然若い妻から愛想を尽かされた中年脚本家(戯曲家)の苦悩。劇中劇のユリシーズとペネロペと対照させる。
軽蔑の理由は死んでも言えない。

監督のアメリカ、とりわけ商業映画、ハリウッド嫌いがストレートに表現される。
アメリカが特に好きなわけではないが、テーマとしてそう魅力はない。
圧倒的に違うものを創造すれば良いと思うけど。
何かテクニカリティーに走ってる気もした。音楽の使い方がエキセントリックだし。

ゴダール作品は「勝手にしやがれ」しか観てないけど、この二作でもういいかな。
感性の問題でしょうか。
映画2点とバルドー4点の採点にしましたw。
良くわからないって事です。

ジャック・パランスがウクライナ名とは知らなかった(移民二世ですが)。


備忘録

さて映画はいきなり本作のトレーラーから始まる。

脚本家ポール(ミッシェル・ピコリ)
妻のカミーユ(ベベ)
アメリカ人プリデューサーのジェレミー(ジャック・パランス)
監督フリッツ・ラング(本人)

撮影現場はカプリ島。
言い合いの後、裸で泳ぐベベ。
ピストルの弾は抜いた、ジェレミーとローマに行きその後は1人でホテルに。
タイピストをやる。
キスを送るわ、さようなら。
交通事故。
ユリシーズが故郷を見つめるシーン。
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