NEWおっさん

光をくれた人のNEWおっさんのレビュー・感想・評価

光をくれた人(2016年製作の映画)
4.0
「本当に愛してくれた人は誰か。」

「秒速5センチメートル」と並ぶ傑作トラウマ恋愛映画「ブルーバレンタイン」のデレク・シアンフランス監督の最新作。

DVDや予告から感動作と銘打って押し出してる感じがするが今作も精神的にかなりキツめな話になっている。ていうかコレ原作は小説なのか。人によっては最後まで観ても感動より胸糞さのが上回るかも。かという自分はどう決着付けるのかが気になって最後まで楽しめた。サスペンスの体があるくらい、緊張感はあった。

本当の親・ハナ派の人が多そうだが、イザベルが取った行動も分からんでもないからなー。イザベルのヒステリックさは賛否分かれるだろうが、後半の展開も落としどころとしてはこんなもんじゃないかと。

それよりもトムがヒントみたいにハナの家のポストに手紙や鍵を置く行動のがどうなのかと思ったわ。そんな回りくどい気付かせかたしないで、ストレートに言ったら良かったのに。罪の意識に苛まれる割にはやり方が遠回しだし。

子供のルーシーも可愛かったし、「ブルーバレンタイン」程ではないにせよ、今回もキツめながらも重厚な人間ドラマで面白かった。