もやし

光をくれた人のもやしのレビュー・感想・評価

光をくれた人(2016年製作の映画)
5.0
死にたくなる映画ベスト10!って感じですね個人的には…笑
皆苦労人すぎる…



壮絶な戦争を経験した主人公。
心が死んだようになり、生活のため離れ島の灯台の管理人になる。
非常に孤独な仕事であり、前勤めていた人は頭がおかしくなったほど。
でも戦争よりマシだ、今は一人になりたい、という主人公。

そんな主人公に出会いがある。イザベルという女性。
彼女の輝きは、彼に光をくれた。

結婚し離れ島での生活。愛し合う日々。
妊娠し、幸せの絶頂かと思えたが、突然の流産。
また機会に恵まれるもまた流産。

失意の中、何と小舟に乗った赤ちゃんを発見。横には男性の死体。

この子は天からの恵みだ!
主人公はすぐに警察に連絡しようとしたが、イザベルは断固として反対。
流されるように重ねていく嘘。

なんとかつなぐ子供との幸せな日々。
だが当然その子には本当の親がいた…




愛憎劇ってよく言うけど、やっぱり愛と憎しみってかなり近いところにあるのかな。


戦争の影響で差別されていた町のドイツ人。
どうやって日々を耐えているの?と聞くと、赦せばいいんだ、と。ただ赦してしまえばいい。そうすれば憎しみに捕らわれずに済む。
その人を愛した者も、やはり誰かを赦そうと思う。

自分にはわからん世界だ。私の人生経験ではわからない。




そしてこの映画全体に横たわっている強大なテーマは「愛」

これほど深い愛情はあるのだろうか。

これも私にはわからない。
私はここまで人を愛したことは一度もない。



わからないまま、エンディングを向かえる。
切ない音楽。
何もわからず、見て良かったという感想だけが残った。

同監督作の「ブルーバレンタイン」もそうだが、20年後に見直してみたいです。
もやし

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