DZ015

光をくれた人のDZ015のレビュー・感想・評価

光をくれた人(2016年製作の映画)
4.2
恋愛トラウマ映画の名作「ブルーバレンタイン」のデレク・シアンフランス監督新作。第一次世界大戦で心に大きな傷を負った元軍人のトムは人と接さずに済む孤島の灯台守という仕事に就く。しかし土地の名士の娘イザベルに出会い徐々に心を開き結婚に至るのだが二人が幸せになればなるほどこの監督のやり口を知ってる身としては「ここで終わらせてー!」と叫びたい思いに駆られる。案の定とても辛く重い出来事が起こるのだが何が辛いって「善人しか出てこない」ところ。その善人たちそれぞれに究極の選択が試される。もう辛いし苦しいしで嗚咽の連続。それだけに凪いだ海のようなラストには救われる。同時に「戦争」が残すものの大きさも浮き彫りにする傑作。
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