〝でもね 僕らは 未来の担い手
人の形した 光〟
Mr.Childrenの「箒星」という歌の歌詞です。
僕、このフレーズめちゃくちゃ好きなんです。
素敵じゃないですか(^^)❓
みんな一人一人が〝光〟。
それは誰かにとっての〝光〟かもしれない。
今作は、相手を思うばかりに絶対にしてはいけない過ちを犯し、人を傷つけ、結果的に不幸を招いてしまうある夫婦の物語。
気持ちはわかる‼️
やっちゃう気持ちは共感できるし、
理解もできる‼️
でも、
それでも、
やるべきじゃなかったよ(・Д・)
ただ、ラストのあのシーンがある事によって救われたように思いました。
先程、不幸を招いてしまう話しと書いたけど、ラストのシーンでただの不幸、悲劇で終わらずに観終えた後は、「よかった」と思えてよかったです。
だけど、とにかく切ない気持ちになりました。
主演のマイケル・ファスベンダーと、
アリシア・ヴィキャンデルは今作の共演がキッカケで結婚したんですよね。
そう思うと、今作での夫婦役のリアリティが増しました。
ほんま、うらやまけしからんですw
どっちにジェラw❓
今作は灯台のある孤島がメインの舞台なんですけど、島や海の風景や、夕焼けがとても綺麗で素敵でしたよ(๑˃̵ᴗ˂̵)♬
灯台自体も、〝光〟を象徴していますね。
ルーシーの少女時代を演じた、
フローレンス・クレリーちゃんが素晴らしかった(^^)
演技も上手で可愛いらしいギィ💕
要チェックですギィ(๑˃̵ᴗ˂̵)🚪
静かに熱く相手を思う愛。
自分は誰かにとっての〝光〟。
逆もまた然りで。
綺麗な風景と共に送る、
罪と愛のストーリー、、、
おススメです(^^)
※以下ネタバレ※
時は第一次世界大戦後。
オーストラリアの孤島で灯台守をしている元軍人のトム(マイケル・ファスベンダー)と、妻のイザベル(アリシア・ヴィキャンデル)は、赤ん坊を乗せて漂着したボートを発見する。一緒に乗っていた男は既に死亡していた。
2度の流産に苦しんでいたイザベルの強い希望で、ルーシーと名付けた赤ん坊を育てる事にした2人。
4年後、生みの親のハナ(レイチェル・ワイズ)と偶然出会うことになるが、、、、。
2度の流産で失意の中、突然海から赤ちゃんが現れた❗️
ボートに一緒に乗ってる男は死んでいる。
他には、誰も見ていない。
「私達の子供にしたらあかん⁉️」
「ええやん、ええやん、誰も見てへんし‼️」
気持ちはわかるけどなー、絶対やっちゃあかんよなぁ。
あ、もちろんイザベラは関西弁じゃありませんw
すぐに報告すべきだと諭すトムを、強い熱意で反対するイザベラ。
結果的に死体を埋め、ルーシーと名付けたその子を我が子として育てる事にします💦
あーあ、やっちゃった。
日本で言うたらどんな罪ですかね。
死体遺棄に誘拐❓に該当するんでしょうか❓
イザベラは、ルーシーを我が子にする思いが強すぎてもう、理性や倫理観はぶっ飛んでいたと思いました。
ルーシーは、イザベラにとっての〝光〟
トムは、戦争で酷く心が傷ついていました。そんなトムにとっての〝光〟が、イザベラでした。
間違ってるとは思いながらも、愛する妻イザベラの為、ルーシーを育てる決意をしたところは切なく思いました(・Д・)
わかっていても、罪を犯す。
あかん事ってわかっていても、やっちゃう。
浮気とか不倫とかもそう。
信号無視とかゴミのポイ捨てもそう。
そんな事、大小の違いはあれ誰しもやりがちなことやと思います。
人間とは、そんなものなのかもしれないなと改めて思わされました。
理屈じゃない事ってありますよね。
ただ、ルーシーのいる生活、成長していく過程のシーンは素敵でした(^^)
一緒にお散歩したり、ニワトリの世話したりほっこり、ほっこり♬
フローレンス・クレリーちゃんが、見事要チェックリストに入りましたギィw
ルーシーの生みの母親ハナが、現れる頃から物語がグッとドラマチックになります。
トム達が名付けたルーシーの本当の名前は、グレースでした。
罪悪感に苛まれるトムは、ついに自分達のした事を公にするんですけど、この時のイザベラの動揺と、怒りのシーンはグッときました。
警察にルーシーと引き裂かれるところは、とても辛かったです(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
ただ、ハナにとっても4年間の空白は決して軽いものじゃありません。
しかも、4年振りに再会した我が子グレースが全然懐かないんです。
「泣かないで、グレース」
「私はルーシー。本当のママの所に帰りたい」
「あなたは、グレースなのよ」
ここは、胸が痛くなりましたよ(・Д・)
ハナの気持ちを思うと、やりきれません。
ルーシーの動揺と混乱も当然です。
しかもイザベラ、ハナの元に戻ったルーシーに会いに行っちゃうんですww
いや、わかるけどそこは我慢しないと💦
ハナが、
「私の娘です。娘を返してください」
「お願い」
ここも、凄く胸が痛くなりました(・Д・)
雨の中、ハナがイザベラを訪ねるシーンもグッときました。
断腸の思いでハナがイザベラに言います、
「あの子は あなたのもの」
このセリフをどれだけの思いで言ったのかを考えると、本当に切なくなりました。
ハナにとってもグレース(ルーシー)は、
〝光〟そのものですもん。
トム、イザベラ、ハナ。
僕は1番ハナに思い入れを感じましたね。
憎しみよりも、〝赦す〟事を選択したハナはとても強いと思いました。
そして、
ハナの父親と馬に乗るルーシーのシーンが、めちゃくちゃ素敵でした(^^)
「君は生まれた時からグレースだ」
「ルーシーって呼ばれたい」
「じゃ、ルーシー・グレースは?」
「いいわ」
少しづつ、ハナに懐いていく兆しのあるシーンでとてもグッときました。
そしてそのあと、花の髪飾りをハナがルーシーのアタマに乗せてあげるんですけど、その時、光の輪が頭上に差し込まれるんです(๑˃̵ᴗ˂̵)
なんという演出‼️
ここ、鳥肌です💦
泣きそうになりました。
ラスト、
時は流れ流れ、
トムは初老に。
すでにイザベラは亡くなっています。
ある成人女性が、赤ちゃんを連れてトムを訪ねます。
「ルーシー・グレース・ラザフォードです」
そう、大人になったルーシーです‼️
グッときたー(๑˃̵ᴗ˂̵)‼️
この、大人になったルーシーがトムの元に訪れるシーンによって、僕の中で今作の値打ちがグッと上がりました❗️
特異な幼少期を過ごす事になったルーシーだったけど、今や立派なママに成長して。
しかも、ルーシーとグレースの2つの名前をつけて。
そして、ルーシーの子を抱くトム。
これはあかん、、、泣きますよねww💦
夕焼けの浜辺で1人静かに佇むトム。
綺麗なサンセットと共に始まる、エンドロール‼️
むむむ、これは上手くまとまりました(๑˃̵ᴗ˂̵)❗️
ほんま、最後ルーシーがトムの元に訪れるシーンでそれまで抱いていた、モヤモヤが晴れました。
人の愛、罪、赦し。
様々なテーマが込められていたように感じました。
「光をくれた人」
いいですね、この邦題。
一度、ご覧になってみても良いかと思います。
おススメです(^^)♬