20世紀初頭、戦争で心を喪い、離れ小島で灯台守をすることになった男とその妻
幸せの絶頂から突き落とされた二人にその運命を左右する出来事が襲いかかる
アリシアヴィキャンデルの演技が素晴らしい
感情をこめすぎて演技のための演技に陥ってしまいがちな役柄でありながら、あくまで自然体で十二分に情感が伝わってくる
二人の暮らしをのぞき見をしているような錯覚さえ
全編を通し、それぞれの立場で悪い人間が一人も出てこない
ダメ人間からすると呆れるくらい真っ当な人の真っ当な苦悩、生きる歓びに満ちあふれていて疎外感すら覚えるほど
この共演がきっかけで結婚することになったアリシアヴィキャンデル、そういう感情が引き出したと思える鮮やかな閃きを数々披露してくれていて、これはもうハイハイよかったですねーとやっかむしかない領域
もう少し丁寧な幕引きでもよかったのではと思えるけれど、誠実に練り上げられた秀作
惜しむらくは
アリシアヴィキャンデルとマイケルファスベンダー、レイチェルワイズの二人の年齢差(11歳、17歳)がさすがに不自然
マイケルファスベンダーの決断に至る心情の描写不足
マイケルファスベンダーの濃すぎるメイク
終盤、赤ん坊を抱き上げる幸せなシーンで赤ん坊に涙の跡
あの猫どうしたの?
アリシアヴィキャンデル 10/26