FREDDY

ゴーストバスターズのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

1984年公開の超常現象コメディ『ゴーストバスターズ』をポール・フェイグ監督がリブートした本作は、物理学者としてコロンビア大学で教鞭をとっていたところ、ゴーストが出現するという"オルドリッジ邸"の調査依頼を持ちかけてきたマルグレーヴと名乗る男性が自身の"汚点"とも言うべき過去に共同執筆者として出版した著書『過去からのゴースト』を手に訪れてきたことで、目前に控えた終身雇用の審査への影響に不安を覚え、共同執筆者で無断で書籍の販売を行っていた、ヒギンズ理科大学の超常現象現象研究室で同僚の素粒子物理学者ジリアン・ホルツマンとともに研究に勤しんでいたアビー・イェーツと再会し、販売中止を条件にアビーらと"オルドリッジ邸"の調査に訪れたエリン・ギルバートが、とあることをきっかけに大学から追い出され失職してしまったことで霊体の存在の証明をすべくアビーらと『超常現象調査研究所』を設立し、幽霊退治に興味を抱いた地下鉄の職員パティ・トランを仲間に加えゴーストの捕獲に奔走していたところ思いも寄らぬ事態に遭遇したことで、ニューヨーク中に解き放たれてしまった大量のゴースト退治に挑んでいく様が描かれた作品となっているのだが、本作はこれで2度目の視聴となるがやはり"人気シリーズのリブート作品"という不安要素を払拭してくれるほど気軽に楽しめる内容となっていて、新生ゴーストバスターズのメンバーを演じたクリステン・ウィグ、メリッサ・マッカーシー、ケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズの4人はそれぞれに個性的で惹かれるものがありましたし、オリジナル版に登場するビル・マーレイやダン・エイクロイドをはじめとしたキャスト陣もわずかばかりだが出演しているサプライズ感も胸を熱くするものがある。その他にもマシュマロマンやナンバープレートといった予備知識があってこそ楽しめる要素も散りばめられていますし、色彩豊かで迫力のあるゴーストとのバトルシーンも良かった。ただ、要所要所で無駄なシーンが多くテンポの悪さや中弛みによって退屈に感じてしまう点は否めませんし、コメディ部分がわりかしくどくて不発に終わっている点も気になるところ。決して悪くはないんですけどね。
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