芋けんぴ

ゴーストバスターズの芋けんぴのレビュー・感想・評価

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)
3.5
え?面白いじゃん?

キャラ立ちがしっかりしてるし、オリジナルの欠点だった「申し訳程度の黒人枠」問題も解消されて、あの駅員さんの加入もチームをさらにノリノリで親しみやすいものにすることに上手く寄与してた。

ベタだけどsay hello to my friendネタもカッコいいし、ケイト・マッキノンのパンクな演技も中毒性高い(早くアメコミ映画の主役級に来い!)。

なにより、僕が前からうんざりしてた「女性主役のアクション映画は男が理想とするセクシー路線か、女性が理想とするスタイリッシュ路線の二つしかない問題」に対する完璧なアンサーである

「欠点もあるし、だらしないし、セクシーでもスタイリッシュでもないけど、だからこそカッコいい!」

路線?を打ち出せてて、好き。若い子ばっかりじゃなくて、こういう三十代独身女性が活躍するアクションとかSFもっと増えてほしいなぁ。


ただ、男に対して敵意むき出しなセリフとかあると針のむしろって気分で少し……。

ケビンの、ドジな女性アシスタントを男性に置き換えたキャラ造形は70年代にアメリカの女性たちがした「逆セクハラ実演デモ」を思い出して、面白かった。

「ちょっとお兄さんイイケツしてるわね」て街行く男たちに声かけるやつ。

でもまぁ、ケビンを見てわかったことは男女問わず造形の良いアホキャラは愛すに値するってこと。

僕の周りにも残念なイケメン多いからわかる。
芋けんぴ

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