とりさん

アルプス 天空の交響曲のとりさんのネタバレレビュー・内容・結末

アルプス 天空の交響曲(2013年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

アルプス大きい!
色んな国にまたがっているので、その国ごとの産業、文化、歴史があって、各国それぞれがアルプス活用(利用)して生きてるなぁと言う印象です。

恐らくその流れは今の日本のインフラやら観光やら農業にもつながっていて、日本が現時点でそうなっているもの、これからそうなりそうなものなどの比較して考えさせられる映画でした。

山のリゾート関連はお金が掛かりますね。
ヨーロッパは富裕層のみ受け入れの観光地を作っても、国と人口が多いから問題なく動いて行きそうだけど
日本の場合は、それで上手く行くのかなぁ・・・(´・ω・`)
でも、日本もそうなって行くんだろなぁ。

そしてインフラ・・・
この映画を観た日、熊本の大地震で世間はパニックまっただ中でした。
大きな橋が崩れてしまったりダムが崩壊したり、そんな映像が流れるニュースを見て衝撃を受けた者として、映画の中で山中にグルグルに張り巡らした道や深い谷に掛かった大きな橋、老朽化が問題視されているダムを見ると複雑な思いが浮かんできます。
今の日本でのインフラ事業は、欧米や欧州からの流れから来ていて、やってみたけどヨーロッパより格段に地震が多い日本には無理があるんじゃないかと考えてしまいました。(ーー;

でも、作っちゃったものや壊したものは中々変えられないよなぁ
戦争で無残に形が変わった山やら、鉱山採掘で削られ切った山肌やら、もう元には戻らない

人間と山の関係に少しセンチな思いを抱きつつ、映画はクライマックスへ
身体一つで山に登る人達、山と向き合い摂理を守り、山の非情も受け入れ、頂きに立った時の心境。
登山をした者なら、一度は自分に質問しているであろう言葉

なぜ山に魅せられるのか

その疑問を再び問いかけられ、考えながら帰路に着くのでした。
とりさん

とりさん