台湾映画です。ようやく観れました。
1951年〜1990年、台湾の離島(地理的には台湾からかなり離れ、厦門付近)の金門島に実在した軍人のための風俗 通称831を舞台にした群像劇。本作は1969年、中国本土と台湾の戦時状況がシビアだった頃にクローズアップ。
若くウブな青年、孤独を抱えたベテラン軍人、謎多き娼婦たちの思いが交錯。
炭鉱街を舞台にした日本の「青春の門」みたいな印象なんだけど(主人公がオトコになりやす！みたいな空気が)、どすんと重い設定が覆い被さるのがなんとやら…。
韓国同様、兵役に翻弄された男たちの生き様を映画化したかったんだろうけど、主役の青年以外どこか皆愛着障害によるメンヘラ気味でおいおい！と心配になるよねぇ。
脚本があと一歩、といった印象。孤独や痛みに共感出来ず、でもエンタメとしてはそこそこ楽しめた。
イーサンルアン、実際は30代半ばなのに24歳くらいに見えた。顔立ちも肉体もハマってましたな。台湾好きとしては、現代史の知られざる一面を覗けた事が嬉しい。
