松岡茉優

スーパー・ヴィクセンの松岡茉優のレビュー・感想・評価

スーパー・ヴィクセン(1975年製作の映画)
5.0
人生ベスト。ラス・メイヤー御大の映画はある意味全てが人生ベストだが、これは最高傑作かもしれない。
序盤30分の最初の殺しからして天才。ラス・メイヤーの暴力はえげつなくて最高。ドアに包丁を突き刺してドアごと蹴り飛ばした後、風呂に引きずり込んで踏みつけまくるのとかどんな暴力映画よりもエグかった。インポ警官に対する言葉責めもえげつないし、ここまで男と対等に張り合うのがカッコよすぎる。
途中のロードムービーもみんな変な奴らで最高。美人局、歳の離れた夫婦、シングルファザーと黒人の娘と癖強すぎて面白い。主人公は一切手を出さず、女側から誘惑してトラブルになってるのがバカ過ぎて楽しい。ハブに噛まれるのとクワが刺さるのは笑った。
ラス・メイヤーの映画ってソフトコアポルノなのにも関わらず、基本男が全員バカでアホな奴ばっかりで、逆に女が賢くて強いのが良い。女がみんな自分の欲望のままに生きてるから観てて面白いし、変に弱々しくないから清々しい気持ちになる。とんでもない傑作ですこれは。
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