記録。
『愛と静寂。』
なかなかSFは観ないのだけど、この作品は観たいと思えて鑑賞。
どんよりしている、空の灰色な感じから物語の重さや複雑さを感じ取れた気がした。
幼少期のトミー役の子役の色気、、ほんとに子役ですかというくらいの美しい色気、、たまらん。笑
レベッカは、トミーの死を受け入れられなかったのだろうか?
大切な人の死を受け入れることは、とても辛いことだと思う。
けれど、受け入れて前へ進むという選択ではなく、クローン技術でトミーを蘇らせるというレベッカの選択、これも「一つの愛の形」と呼べるのだろうか。
姿はレベッカの知っているトミーだけど、さすがに心までは、全て「トミー」には出来ない。
ラストは、何とも言えない気持ちになったし、「これは愛ではなく、自己満足からの自己愛なのではないか」とも思えた。
だからトミーが怒る理由も正直ごもっともだし、私は「愛」とは言えないなと個人的に思いました。
ラストの「ママ(お母さん)」ではなく、「レベッカ」と呼んだ理由が自分の中で不完全燃焼、、観終えた後も考えてしまう。
エンドロールも静かに魅せてくる、そして灰色という映画の世界観を統一したような、一つの芸術のように感じた。
ちょっと笑ってしまったシーンは、塩が出ないシーンのコンコンコンコンコン!!!のところでした。笑